いよいよマレーシアでの移住生活が始まります。
さて、月々のマレーシアでの生活費用はどのぐらいになるのでしょうか?
マレーシアでは、どのような生活を送りたいかにより、コストのかかる生活もできれば、コストを抑えた生活も可能です。
今回ご紹介するのは、教育移住でマレーシアに来られた3人家族(夫婦+子供)の標準的なモデルとお考えいただければと思います。なお、この費用の中には、子供にかかる教育費(インターナショナルスクールの学費や習い事など)は含んでおりません。
家賃は、2024年のマレーシア相場という意味では、以下をイメージしてもらえればと思いますが、もちろんエリアや広さによってこの限りではありません。
物件タイプ | 家賃 |
---|---|
家具付き2ベッドルーム(2LDK) | RM2,000~RM3,500 / 月 |
家具付き3ベッドルーム(3LDK) | RM2,500~RM5,500 / 月 |
家具付き戸建 | RM4,500~ / 月 |
マレーシアの不動産マーケットは、若干供給過剰となっており、割安に賃貸物件を見つけることが可能です。
また、オーナーの中には、早く入居者を見つけたいために、いろいろと追加サービスをしてくれるオーナーもおります。
優しいオーナーの物件に出会えるかどうかは、マレーシアでの移住生活を安心したものにしてくれるかどうかに影響しますので注意ポイントです。
これからマレーシアでの生活をエンジョイするのですから、せっかくですので3ベッドルームの物件を選択されてはいかがでしょうか?
マレーシアのほとんどのコンドミニアム(日本でいうマンション)には、駐車場、プール、ジム、子供用遊具付き公園、バーベキュー場が備わっており入居者は自由に利用することができます。
さらに、コンドミニアムによっては以下のような施設が備わっています。
コンドミニアムにより、追加料金を求めるところもあるかもしれませんが、基本的には毎月の管理費の中で活用できる施設です。管理費はオーナーが支払うものになりますので、入居者は心配いりません。
それほど古くないコンドミニアムであれば、セキュリティもしっかりしており安心して生活できます。
マレーシアの水道光熱費は、驚くほど安いと思います。
コンドミニアムで水道を使っている場合、上下水道料金で、RM30 / 月ほどです。この値段は、コンドミニアム内の基本料金+各お部屋での使用量に準じます。それでも戸建などでなければ、RM100 / 月を超える請求書を見たことがありません。
電気代は、日本と比べて若干割安な感じです。
マレーシアは常夏なので、エアコンは一年を通して使用しますが、3人家族で毎日エアコンをつけている状態でおよそRM200弱 / 月です。ただし、エアコンの使用台数や使用時間などによって大きく変わります。家族が多かったり、在宅時間が長いご家庭などはもう少しかかってくるでしょう。
普通の使い方であれば、このぐらいの料金ですが、プール付きのご自宅に滞在となると一気に値段があがります。プールの大きさにもよりますが、モーター等で常時電気を使いますので、RM1,000 / 月は超えます。
マレーシアの水道光熱費は、基本的には安いですが、それなりの利用をすれば、それなりにかかってきます。
マレーシアのインターネットサービスは、年々競争環境ができており、競合間の成長も感じられる領域です。
一番メジャーでサポート範囲も広いのは、unifyになります。マレーシアのNTTです。TIMEもMaxisもunifyの回線を活用させてもらってサービスしています。携帯電話に関しては、SIMカードを購入する形になります。
マレーシアではイオンをはじめ、スーパーのクオリティは高く、日本人でも安心して食材を購入できます。また、有機野菜など新鮮なものが売られたりしていますので、嗜好によりいろいろなお買い物が楽しめます。
マレーシアでも比較的品質の良い食料品が購入できるお店での買い物をひと月続けた場合、月の食費はおよそRM2,500になります。
ローカルの市場で安く済ませるなど、他の調達方法も利用すれば、RM2,000を切ることも可能かなと思います。
また、日本食材や調味料など日本からの輸入品を多く使用する生活にすれば食費がかさみますが、似たような現地の商品を活用するなど工夫すれば節約することもできます。
あと、家族がお酒を飲む場合、酒代は別にかかります。例えば、タイガービールをボックス(24缶)買いすると約RM170ぐらいでしょうか。焼酎の一升瓶はRM200ぐらいはしますので、日本で購入するよりも割高になります。
マレーシアは、多民族国家ということもあり、いろいろな料理を安く美味しく頂くことが可能です。そのため、普段は自宅で料理したものを食べているにしても、週末は外食を楽しんだり、といったことも十分可能です。
外食では、韓国料理、日本料理、中華料理、イタリアン、インド料理などなど、本当にいろいろな国の食事を食すことができます。しかも価格はかなり安い設定になっていたりします。3人家族でアルコールも楽しむ食事となると1回の食事で大体RM200ぐらいになるでしょうか。
このあたりは各家庭の事情によりますが、外食の回数は増やせば増やすほど、食費はかかってきます。逆に、自炊を増やせば費用は抑えられますね。
マレーシアは車社会です。そのため、移動するとなると自家用車かレンタカーかGrabタクシーを活用することになります。
マレーシア移住にかかる費用はどのぐらい?のページでもご紹介しているように、レンタカーは長期で借りるには割高になりますので、Grabタクシーで通すか、自家用車にするかという選択になるかと思います。
ちなみに、マレーシアのガソリン代はかなり安く、RM2 (約60円) / 1Lぐらいになります。これは、マレーシアが産油国であるという理由もありますが、政府が生活コストを低く抑えるために補助をしていることにも理由があります。そのため、マレーシアではガソリンスタンドは複数のブランドがありますが、ガソリン代は同じ値段になっています。およそ、1日2回は子供の学校への送り迎えと考えると、1週間に1回はガソリンを入れる必要があるかなと思います。
マレーシアの医療制度では、まずはクリニックに行き、重い症状になれば病院に行くというステップになることがほどんどです。クリニックは、大きめのタウンエリアには複数存在していますので、病気になる前にどこのクリニックに行くのが良いかを見定めておくのが良いと思います。
風邪などの症状が出た場合は、風邪薬を処方してもらうほかに、中華系のクリニックでは漢方薬をもらったりすることもできます。クリニックでの治療と処方される薬で、一回の受診におよそRM60~RM100ぐらいかかります。
病院に行くとなると入院なども考えないといけませんので、保険に入っていないと少し心配になります。デング熱にかかったりした場合は大きめの病院にお世話になる必要があります。
あと、マレーシアには破格の値段で治療が受けられる公立の病院があります。しかし、かなり混雑しているので、病院で待つ間に症状が悪化してしまうかもしれません。そのあたりのトレードオフはありますので、活用には二の足を踏んでしまいます。通常、日本人であれば私立病院にかかることがほとんどです。
マレーシアでのレジャーやお友達との交友などの費用です。交際の内容によって大幅に異なってきますが、マレーシアで想定される交際費は以下のような費用感になります。
1週間にこのセットをクリアすると想定するとおよそRM340がかかると見込むと、ひと月だと約RM1,400になります。せっかくマレーシアに来ているのですから、マレーシアで知り合ったお友達と仲良くなるのも、マレーシア移住の醍醐味ではあります。
さて、ここまでのマレーシア移住後の1ヶ月の生活費の合計額をまとめますと、以下になります。
1. 家賃 | RM3,500 |
2. 水道・光熱費 | RM230 |
3.1. インターネット | RM99 |
3.2. 携帯電話 | RM160 (RM80/回線x2回線) |
4. 食費 | RM2,500 |
5. 外食費 | RM1,000 |
6. 交通費 | RM300 |
7. 医療費 | RM100 |
8. 交際費 | RM1,400 |
合計 | RM9,289(約31万円) |
いかがでしょうか?これが少し予算オーバーかなと思えば、ご自身の生活スタイルに合わせて、家賃や食費、外食費、交際費のところで減らすことはもちろんできると思います。あくまで目安として参考になさってください。
ぜひ、みなさまオリジナルの生活費用をプランしてみてください。