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10年以上連続で日本人が移住したい国No.1に選ばれているマレーシアですが、お子様の教育のための移住先としても近年非常に注目を集めています。
マレーシアを教育移住先として選ぶメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
国ごとの英語能力ランキングで、マレーシアはアジアランキングでシンガポール、フィリピンに次いで第3位にランクインしています。
マレーシアの公用語はマレー語ですが、多くのマレーシア人が英語を話すことができます。
マレーシアは多民族国家のため、英語、中国語、マレー語が日常的に話されています。本人の努力や人との関わり方次第ではありますが、英語以外の言語を習得することも十分可能な環境にあります。
上記でも触れたとおり、マレーシアは多民族国家であるため、各民族がそれぞれの言語、文化、宗教、生活習慣を持っています。単一民族の日本に住んでいるだけでは経験できない環境の中で過ごすことで、多様な価値観を育むことができます。
ルックイースト政策(1981年に当時のマハティール首相が行った「成功した日本に習え」という政策)の影響もあり、マレーシア人には親日家が多く、マレーシアは日本人にとっては大変暮らしやすい環境です。
マレーシアは他の国と比べて、生活費や学費が比較的安価です。このことは、長く教育を受けさせる上で重要となってきます。
マレーシアに3ヶ月以上滞在する場合、長期滞在ビザの取得が必要になりますが、学生ビザとそれに付随する保護者ビザの取得が、マレーシアは大変しやすい環境にあります。特に保護者ビザの取得ができる国は非常に限られています。
他にも、「MM2Hビザ」や「サラワク州のS-MM2Hビザ」を取得して教育移住する方法もあります。
※マレーシアの長期滞在ビザについては「マレーシア移住を実現するビザの種類【7つの滞在パターンでご紹介】」をご覧ください。
コストの低いアジアの中では、マレーシアは比較的安全に暮らすことができる環境にあります。もちろん、「海外にいる」という意識を常に持って行動することは必要になります。
マレーシアも含め海外へ教育移住をする前に理解しておくべき考え方があります。それは、海外で教育するということは日本のカリキュラムから離れることである、ということです。
お子様に海外での教育機会を提供しようとされているご家庭は、日本でも塾通いや一般的に名前の知れた学校に在学されており、お子様への教育が熱心なご家庭が多いように感じます。
・「我が子に海外での英語での教育を受けさせれば、さらに偏差値が高くなるのではないか」
・「通常の教育カリキュラム以外に、英語の力が備わればさらに選択肢が広がるのではないか」
こういった思いをお持ちの方も多いかなという印象です。
ところが、こうしたケースでは、残念ながら教育移住が良い結果に結びつかないこともしばしばあります。
それは、日本と海外の教育カリキュラムの違いにあります。
日本の教育は、文部科学省が定めたカリキュラムに基づいた教育がどの学校でも行われます。そのため、日本国内で受けられる教育は、日本全国でほぼ変わりない教育になっています。
海外の学校機関で日本の文部科学省と同じカリキュラムで授業をしているのは、海外で開校している日本人学校のみでしょう。
海外の日本人学校で文部科学省の指定する教科書を使った教育で習熟度を高めれば、日本での成績を維持しながら学力を向上させる事ができます。もちろん、海外での移住生活の中で英語に触れる機会があれば、生きた英語を身につけることができます。
ところが、一般的なインターナショナルスクールでは、文部科学省のカリキュラムとは異なる教育スタイルが大半なので、同じ学年相当でも学ぶ内容やレベルが異なります。
もともとのカリキュラムが異なるため、日本のカリキュラムの習熟度を評価しても、下がっているように見えるのは仕方のないことになります。
それを無理やり維持しようとすると、お子様への負担は大変なものになります。
しかしながら、そうした前提を理解せずに、海外での教育をお子様に受けさせ、日本での成績が下がってしまった場合、「こんなはずではない」と日本に戻られたり、後悔の念に駆られたりするケースがあります。
また、海外と日本の教育の方針にも通常大きな違いが見られます。
例えば、日本の教育では、知識をつける「詰め込み教育」が主流ですが、マレーシアを含め海外のインターナショナルスクールでは、「自分で考え」・「自分で調べ」・「自分で意見をまとめる」といった自発的な学習方針に重点が置かれています。
そのため、日本の教育方針に慣れていると、学習する量的な物足りなさを感じることがあります。
しかし、それは教育で求めている質が異なっているからであり、教育方針の違いを理解していれば不安に感じることはありません。
よくある例として、日本の数学のテストでは計算機を使うことは許されませんが、一般的なインターナショナルスクールのテストでは計算機を使うことができます。これは、問題の解き方がわかれば正解であり、正確に計算することは求められていないためです。
上記のことからわかるように、
『海外でインターナショナルスクールに通わせるということは、子供の将来の選択肢が広がるというメリットもあるが、日本の標準的なカリキュラムから外れるという反面もある』
と、しっかりとした理解をしていただくのがとても大切だと考えております。
マレーシアに教育移住をご検討されている場合も、このご理解をお持ちになられた上で学校選びのご参考になさってください。
マレーシアの義務教育は、満6歳から始まる初等教育6年と中等教育(日本の中学、高校に相当)5年の計11年です。
マレーシアには、公立学校、私立学校、インターナショナルスクール、日本人学校があります。
マレーシアの公立学校は、マレー系・中華系・インド系の学校に分かれ、男子校、女子校、共学もそれぞれに存在しています。
また、日本同様にマレーシアの公立学校は授業料が無償です。
授業制度(カリキュラム)は、マレーシアの公立学校と私立学校ではマレーシアの教育課程に準じています。
一方、インターナショナルスクールは各学校ごとのカリキュラム、日本人学校は日本のカリキュラムに則っています。
日本人の子どもがマレーシアで教育を受けようとする場合、ほとんどの方がインターナショナルスクールか日本人学校に入学することが多い傾向です。
その主な理由は、以下の通りです。
マレーシアでお子さまを学校に通わせる場合、送迎が必要になります。日本のように「歩いて登校」という習慣はありません。
そのため、スクールバスを利用するか保護者自身で送迎をするのが一般的です。
学期制は、マレーシアの公立学校では2学期制を採用しており、毎年1月が年度始まりとなります。
また、3月・6月・8月・12月に1週間から1ヶ月の休暇があります。
しかし、インターナショナルスクールでは、独自の授業カリキュラムにより各学校で年度始まりも休暇時期も異なります。
「日本と違うカリキュラムの教育を受けるのは、結果が分からなすぎて不安」という声があるかもしれません。
マレーシアのインターナショナルスクールが採用するカリキュラムは世界標準に沿ったカリキュラムなので、そこまで不安に思うことはありません。
海外の人たちは、皆さん、このカリキュラムを受けて、立派に大学生になり、社会人になっているので、日本人の教育にも通用するカリキュラムになっています。
マレーシアではイギリス式のカリキュラムがメインで、アメリカ式と国際バカロレア(International Baccalaureate: 通称「IB」)も多いです。
選択するカリキュラムによって、履修完了のテストの有無や大学進学時のテストへのカリキュラムの親和性といった点が問題になってきます。特に高校生の時にどのカリキュラムを選択するかは、その後の進路でとても重要になります。
逆に言えば、小中学年で選択したカリキュラムは、そこまで人生に大きな影響を及ぼすものではないと言えます。
教育移住を検討するにあたって、お子様の成長の中のどのタイミングでするのがいいか、親御様は悩まれることと思います。これについては、1つの正解があるわけではありませんが、考え方のポイントはあります。
日本語は、世界に存在する言語の中でも習得が非常に難しい言語と言われています。文字の種類だけでも、平仮名、片仮名、そして膨大な量の漢字があり、さらに漢字には音読みと訓読みがあります。また、日本語は主語が抜けた文章が会話として成立したり、擬音語が多用されるといった点でも、他言語と比べ習得が難しい要因となっています。
海外で生活をすれば、日本語に触れる/勉強する時間は、日本に住んでいる時と比べ減ることが想定されますので、お子様が日本を出る年齢が若ければ若いほど、日本語を完璧に習得することが難しくなります。
また、「礼儀正しさ」などといった日本人としての振る舞いは、日本での生活・教育環境の中で徐々に獲得していくものです。これらをお子様にどこまで身につけさせたいかというのは、教育移住のタイミングを考えるうえで重要になります。
お子様を日本に帰国させる予定がある場合は、帰国した後の進路も含めて移住時期を検討しなければなりません。
小学校、中学校、高校、大学といった、進学の節目となるポイントがある中で、日本語能力や学力のレベルと、入学試験のタイミングなどを考慮しなければなりません。
一方で、日本への帰国を考えず、マレーシアもしくはその他の海外で進学することを考える場合は、本人のやる気と英語力次第ではありますが、そこまで移住のタイミングに慎重になる必要はありません。
ただし、高校入学のタイミング以降での移住は、授業についていける相当の英語力と成績がない限り現地の学校への入学が難しいため、通常弊社ではお勧めしておりません。
教育移住開始時期 | メリット | デメリット |
---|---|---|
未就学 | すぐ英語(現地語)を話すようになり現地になじむのも容易。 | 日本語の習得に苦労する。 |
小学校低学年 | すぐ英語(現地語)を話すようになり現地になじむのも容易。 | 日本語及び日本の習慣(教室の掃除、給食当番、上履き、先生の話をしっかり聞く等)の習得に苦労する。 |
小学校高学年 | ある程度日本のルールや日本語を覚えているので、日本人としての感覚、日本語を忘れない。 | 現地の教科書の英語を理解できるようになるまで、苦労する。 |
中学生 | 小学校を卒業しているので、一通りの知識が身についており、日本人としてのアイデンティティも確立済み。 | 英語で学校の勉強授業についていくのが大変。 |
高校生 | 欧米と比べ留学コストが安い。子供単身での留学が可能。 | かなりの英語力が求められ、高校卒業後の進路の目途をつけてからでないと卒業後の進路が厳しい。 |
大学生 | 欧米と比べ留学コストが安い(欧米系の大学とのダブルディグリーを取得可能な大学もあり)。 | マレーシアの大学は、日本での就職には知名度が低く、日本での就職にはマイナスになる可能性がある。 |
海外で育つ子供たちの「日本人としてのアイデンティティ」をどう育むべきかについては、以下の記事もご参考になさってください。
マレーシアに留学中は、特に日本語の読み書きに関しては学習が遅れることが懸念されます。
現在は、インターネットを使えば、様々な教育を受けられる環境になってきていますので、教育移住をしながらでも、日本語をしっかりと学ばせることも可能ではあります。ご家庭内で保護者の方が教材等を使ってご自身で教えていたり、日本人向けの塾を活用したりする方もいらっしゃいます。
海外にいながら日本語能力もしっかり伸ばしていきたいのであれば、何らかの努力が必要になります。
日本に帰国をする場合は、義務教育である中学校に入学のタイミングで帰国子女枠で帰国、もしくは大学受験のタイミングで帰国をするのが良いかと弊社では考えております。
高校になると、義務教育ではなくなるため、このタイミングでの帰国は受験を経る必要があり、マレーシアで教育を受けながら日本の高校受験の対策をするのは非常に大変です。
一方、大学受験では、英語科目のみで受験できる学校や、IB(国際バカロレア)を活用した入試が可能な大学もありますので、帰国子女の大学進学は十分に可能な環境です。
※母子留学(赴任ではない)の場合、帰国子女受験が認められない場合があるため、要注意。
一方で、日本に帰るか帰らないかはさておき、「自分の子に将来どんな人になってもらいたいのか?」を考え、あるいはお子様とも話し合って、ある程度のイメージを持っておくことも教育移住を成功させる上では重要なポイントになります。
例えば、以下のような出口戦略が考えられます。
無理に幼少期からの教育移住は考えなくても良いケースです。どちらかといえば、日本の文化、人間関係を小さい頃から日本の社会で身につけさせていくことが重要ですし、日本の教育の中で習熟度を高めていくことがこの出口戦略には一番の近道になると思います。英語教育は、日本の教育をしっかりと受けた後からでも間に合いますし、慌てて海外での教育を考えなくても良いのかなと思います。
教育コスト | ★☆☆ |
日本語習熟度 | ★★★ |
英語習熟度 | ★☆☆ |
このケースでは、小学校までは日本で学び、中学、高校を海外のインターナショナルスクールで学ばせ、IBなどで日本の大学にUターンするという教育スタイルが選択できます。小学校で日本語をしっかり学んでおけば、基礎は定着し日本語についての心配が少なくなります。また、日本で学んだ経験は、海外で知り合った仲間にも伝えられますし、日本と海外教育の違いもしっかりと理解できるはずです。
海外の教育でも中学、高校のカリキュラムになると、知識の詰め込み時間が増えてきますので、教育されている感の満足度も高いかと思います。海外のカリキュラムでもしっかり学んで、成績を収めれば、日本の大学にも入りやすい環境は出来てきていますので、このような教育の流れも十分に選択の余地があります。
教育コスト | ★★☆ |
日本語習熟度 | ★★★ |
英語習熟度 | ★★☆ |
このケースでは、母国語としての日本語の習熟度は若干犠牲にする覚悟が必要です。上記にも書いているように日本語の習熟難易度は、思いの外高く、家庭学習程度ではなかなか母国語レベルの日本語を習得するのは難しいです。しかし、英語はネイティブレベルになり、思考も英語ベースでの思考になってきますので、その後に海外のカリキュラムでしっかりと学んで、成績を修めれば、海外の大学への入学などはできますし、そこから海外の社会へ羽ばたいていくことは可能です。
この出口戦略の場合、途中で日本の大学入学や日本の社会への復帰を考えると、お子様の負担はそれ相当になりますので、その点のデメリットもしっかりと考えておくことが重要になります。
教育コスト | ★★★ |
日本語習熟度 | ★☆☆ |
英語習熟度 | ★★★ |
このように、いろいろな角度からの検討が可能であり必要になるのが、マレーシア含め海外への教育移住です。
マレーシアに教育移住してきたものの、想定外に日本に帰国される方も実際にいらっしゃいます。極力そうならないために、まず事前準備が何より大切です。マレーシアという国やマレーシアでの教育環境に関して、良い側面も悪い側面も含めて正確な情報収集をすること、そして何より、移住をされる前に一度現地に来て学校視察をしたり短期学校体験に参加したりすることは、非常に大切になります。そして移住後のお子様の進路についても、あらかじめ方向性を検討しておく必要があります。
そういったステップを経ずに、思いついたように来てしまう方が実際にいらっしゃいます。そういった方は、運良くすべてがうまくいけばよいですが、そうでないと何らかのトラブルや問題に直面し、せっかくマレーシアに来たのに帰国することになってしまいます。
大事なお子様の人生を左右することですので、教育移住を検討される場合は、しっかりとした事前準備が重要です。
弊社では、学校見学のアレンジや、無料オンラインセミナー、オンライン個別相談など、さまざまな形で皆さまの教育移住の事前準備をサポートさせていただいております。ぜひご活用くださいませ。
弊社では、マレーシアへの教育移住をご検討される方へ、ジョホールバルNo.1の実績を誇る学校視察サポートや入学サポートの経験より、日本国内では入手しづらい現地の学校情報の提供や、サマースクールなどの短期学校体験のご案内、各ご家庭の教育方針・教育設計に合わせた学校選びのお手伝いなどといったマレーシアでの国際教育コンサルティングサービスを提供しています。
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学校見学サポート | 入学サポート(お子様1名、学校1校) | |
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サポート 内容 | ★視察対象となる学校選定アドバイス ★学校見学のみの場合(最大3校まで/日。学校の立地や日程調整の結果、2校/日になる場合もあり ★市内視察を含める場合(最大2校まで/日) ※現地視察が難しい場合は、オンラインでの学校との面談もアレンジ可 | ★申請書の記入、申請に必要な書類準備のサポート(健康診断レポート、推薦状、成績レポート等) |
★日本大使館への申請代行サポート | ||
★学校とのやり取り | ||
★受験アレンジメント | ||
★学校見学アレンジメント | ★登録費用、入学費用等の支払いサポート | |
★通訳・送迎サポート | ★学生/保護者ビザ申請アドバイス | |
★アドバイス、情報提供 | ★賃貸物件のご紹介(内覧はオンライン対応となる場合があります) | |
セット料金 | RM1,600 / 日 ※学校の視察可能な時間帯でアレンジ可能 ※学校との調整の結果、2日になる場合:RM2,000 | RM4,000 ※兄弟1名または学校1校の追加:別途RM1,000 |
※マレーシア主要都市(ジョホールバル、クアラルンプール、ペナン、サラワク、サバ)のインターナショナルスクール情報を1つにまとめたExcel版資料を無料配布しております。
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