海外移住先を選ぶ際に、その国でどんな言葉が話されているか、英語がどの程度通じるのかというのは、多くの方にとってある程度重要な要素になるのではないかと思います。
本ページでは、マレーシア移住で気になる現地での「言葉」についてご紹介いたします。ぜひ、移住前の準備の1つとして参考にしていただければと思います。
マレーシアは海外ロングステイ希望国の人気国としても有名ですが、マレーシア以外でも東南アジアの中ではタイやフィリピンなども移住先として人気がありますね。
そんな中で、初めて海外に移住しようと考えている人は、渡航先の国の言葉や文字が気になることと思います。まずは、東南アジア諸国の言葉と文字を見てみましょう。
国 | 公用語 | 文字 | |
---|---|---|---|
マレーシア | Malay | Bahasa Melayu | アルファベット |
シンガポール | English | English | |
インドネシア | Indonesian | Indonesian | |
フィリピン | Filipino | Filipino | |
ミャンマー | Burmese | ||
タイ | Thai | ||
ラオス | Lao | ||
ベトナム | Vietnamese | Chữ Quốc Ngữ; |
上記の表から分かるように、ミャンマー、タイ、ラオスやベトナムは独自の文字を使っています。それに対してマレーシア、シンガポール、インドネシア、フィリピンは世界共通のローマ字を使っています。
日本語はひらがな、カタカナ、漢字という3種類もの文字を使っていますが、残念ながらひらがなやカタカナは日本以外の国では使われていないため、多くの日本人にとって海外ではローマ字(中国語圏では漢字)の表記が頼りになるのではないかと思います。
その点、マレーシアは公用語がマレー語ですが、表記はアルファベットであるというところは馴染みやすいと思います。なお、マレーシアは国教がイスラム教のため、アラビア文字もよく見かけます。
マレーシアの公用語はマレー語(Bahasa Melayu)とお伝えしましたが、マレーシアは多民族国家のため、中華系マレーシア人は中国語、インド系マレーシア人はタミル語で話すという国際色豊かな環境となっています。マレー語、中国語、タミル語が各民族の間では話されているということになります。
そして、英語はというと、第2言語として生活や仕事、ビジネスの場で広く使われています。異民族間での会話や外国人との会話には英語がよく使われます。
弊社内の環境1つを例に見ても、スタッフ間でのコミュニケーションに4言語(マレー語、中国語、英語、日本語)が使われています。例えば、日本語を理解する中華系スタッフが別の中華系スタッフと話すときは中国語、マレー系スタッフと話すときはマレー語や英語、日本人スタッフと話すときは日本語や英語を使う、などですね。マレーシアならではの多言語環境だと思います。
このように、マレーシアは多民族国家である故、あらゆる面で多言語的なニーズがあります。テレビのニュースの場合、同じタイミングで別々のチャンネルでマレー語、英語、中国語、タミル語で放送されています。また、中国語、タミル語専用のチャンネルもあります。
ただ、マレーシアで(特に日常会話で)話される英語の特徴として、欧米で話される英語とは発音やイントネーションが異なり、特有の訛りがある、ということはご存じの方も多いかもしれません。
この訛りのある英語は「マングリッシュ」と呼ばれたりしますが、実際のところ、移住したばかりの時期は英語がある程度できる方であっても、このマレーシア特有の英語に耳が慣れるまではコミュニケーションに苦労するかもしれません。
マレーシアでは英語教育は小学校から始まります。大学では、授業はマレー語で行われるものの、教科書はほとんど英語です。
世界の英語能力指数ランキングでは、マレーシアは25位です。アジアでは、シンガポール、フィリピンの次に英語力が高い国です。
マレーシア人の若者たちは、英語交じりの言葉で話したり、メッセージをしたりすることはごく当たり前になっています。
マレーシアの人々は、外国人を意識すると、自然に英語で話します。なので、タクシーの運転手、レストランのウェーター、サービス業者の受付、民間企業や私立病院などでも英語は通じます。
ただ、マレーシアでよく話される英語は、上記で書いた通り、訛りがありブロークンイングリッシュのように聞こえたりするかもしれません。ですが、コミュニケーションをする上では、とにかく通じることが前提というのがマレーシア人の考え方です。
ですので、私たち外国人もブロークンイングリッシュでも良いので「伝える」ことが大切になります。いわゆる欧米の方たちが話すような高度な「英語力」が必要というよりは「コミュニケーション力」の方が重要になってくる印象です。
もちろん、基礎的な英語(日常生活で使う英単語)は身に付けた上でですが、あとはコミュニケーション力があれば、日常生活の中であまり困ることはないように思います。それに今はAI(人工知能)を駆使したスマホのアプリや専用の通訳機などが普及していますので、それらを使えば日常的な用は足ります。
ただし、政府機関ではマレー語が使われるケースは多い印象です。また、場合によっては、英語がうまく伝わらない場面などに遭遇することもあるかもしれません。
そんな時のために、現地の人によく使われるマレー語や中国語の簡単な単語を知っておくと、非常に役立つことがあります。
そして本当に困ったときは、弊社のような日系サポート会社の通訳サービス等を活用することも検討しましょう。
マレーシアで生活をするのに、言葉の壁があると思ってストレスを感じてしまうかもしれませんが、それほど心配することはありません。マレーシア人はフレンドリーで親日的な方が多いです。英語が出来なくても、嫌われることはありません。実際の日常会話で使っている英語は簡単な英語です。
ですので、まずは、旅行英会話・日常英会話程度から身に付けましょう。文法よりも、知っている単語を増やしておくとマレーシア生活では役立つと思います。
先ほどもお伝えしましたが、マレーシアでは「伝える」ことが「通じる」ことに直接繋がりますので、文法上正しい英語でなくても単語を並べて伝えるだけでも、実は意思が伝わったりするのです。
もちろん、ビジネスレベルでのコミュニケーションにはもう少し高度な英語力が必要になります。マレーシア人と仕事をする予定や計画がある場合等は、仕事を円滑に進めるためのある程度の英語力が必要になると考えましょう。
最後に、現地でよく使うマレー語をいくつかご紹介します。ここで挙げるのはほんの一例ですが、いろいろ覚えていくと、生活の幅がグンと広がりマレーシア移住生活がさらに楽しめることは間違いなしです。
挨拶編 | ||
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意味 | 表記 | 読み方 |
おはよう | Selamat pagi | スラマッ パギー |
私の名前は○○です | Nama saya ○○ | ナマ サヤ ○○ |
お元気ですか | Apa khabar | アパ カバル |
ありがとう | Terima kasih | トゥリマカセー |
どういたしまして | Sama-sama | サマサマ |
また会いましょう | Jumpa lagi | ジュンパ ラギー |
どうぞ | Silakan | シラカン |
お気をつけて | Hati-hati | ハティハティ |
レストラン編 | ||
意味 | 表記 | 読み方 |
これをください | Ini satu | イニ サトゥ |
砂糖無し(飲み物注文時) | Tak mau gula | タマウ グラ |
トイレはどこ? | Mana tandas? | マナ タンダス? |
おススメは? | Mana sedap? | マナ スダッ(プ)? |
もう注文しました | Suda order | スダ オダー |
ショッピング編 | ||
意味 | 表記 | 読み方 |
これはいくら? | Berapa harga? | ブラパ ハルガ? |
安くしてくれますか? | Boleh diskaun? | ボレ ディスカウン? |
見てもいいですか? | Boleh tengok? | ボレ テンゴッ(ク)? |
いかがでしたでしょうか。今回は、マレーシア移住で気になる現地の言葉の環境についてまとめました。英語のみならず、他の言語にも触れるチャンスがあるのがマレーシア。
ぜひ、マレーシア移住後は現地の方とのコミュニケーションを楽しんでいただければと思います。