
IGB International Schoolは、2014年にセランゴール州で、マレーシアの不動産大手IGB Groupによって設立されました。
クアラルンプールの中心地から車で30分ほどの静かな住宅街にあります。
カリキュラムは国際バカロレア(IB)を採用しています。マレーシアでは唯一、幼稚園から高校卒業までIBを提供している一貫校です。
学費はGrade 1(小学1年生)で年間330万円程度、Grade 6(中学1年生)で年間350万円程度となり、高価格帯の学校となります。
その他のIGBインターナショナルスクールの基本情報は「【学費別】クアラルンプールインターナショナルスクール一覧」をご覧ください。
IGB International Schoolでは、初等教育(PYP)、中等教育(MYP)、大学進学用ディプロマ(DP)、キャリア関連プログラム(CP)を提供しています。それに加え、英語力がなく入学を断られるお子様向けに、2024年より初等部にIEAPクラス(英語力ゼロの留学生を受け入れるための英語強化プログラム)が設立され、さらに多くの方の受け入れが可能となりました。
IBCPがある学校はまだ珍しく、芸術など特定分野を目指す生徒さんに向いています。IGBはそのような分野の大学と提携をしているため、卒業後のキャリアを見据えて学ぶことが可能です。
イングランドのEverton Football Clubと提携しており、本場のサッカーのコーチからスキルを学ぶことも可能です。勉強だけでなく、サッカーのスキルも上げながら、例えばスポーツ推薦なども視野に入れたお子様の将来の可能性を広げる取り組みにもIGBは積極的です。
IGB International Schoolの施設は大変充実しています。クアラルンプールでは珍しいオリンピックサイズのプールとグラウンド、500席以上ある大きな劇場、ビジュアルアートスタジオなども立派です。
教室もIBの探求学習にふさわしく、仕切りのない空間を、テーマごとに自由に移動して学べる開放的な雰囲気です。

グラウンド

プール

図書館

図書館

ジム

体育館

食堂

教室

プレイエリア
生徒の国籍の半分弱はマレーシア人、残りは外国人で、中国、韓国、日本などのアジア各国からの留学生の他、欧米人も時々見かけます。日本人はまだまだ比率が低いので、マレーシアでしっかりIB教育にこだわりたいご家庭にはお勧めです。
学校のあちこちで生徒のアート作品や制作物が展示されており、その精度の高さには感心させられます。探究型学習のため、お子様もやりたいことにエネルギーを費やせるためか、楽しそうに過ごす姿が見受けられます。
Grade 12の生徒が自身の研究プロジェクトをTEDトークのように発表する機会があります。TEDトークとは、米国のNPO団体「TED」が主催する、世界中の専門家や著名人が短いプレゼンテーションで価値あるアイデアを共有する場で、IGBはその公式な運営許可(TEDxライセンス)を持っています。
生徒が自分たちでイベントを企画、運営する経験は将来に活かせる貴重な機会となるでしょう。
また、親御さんがボランティアで関われる機会も多くオープンであることも良い点です。コーヒーモーニング(保護者同士がコーヒーを飲みながら、気軽に学校の様子を話し合ったり交流したりする集まり)やイベントも頻繁に開催されるため、学校内での子供の様子を見る良い機会となるでしょう。
IGB International Schoolでは「Open Apply」というオンラインシステムで出願申請し、すべての書類提出もこのシステム上で一括で行います。入学試験は厳格に行われるため、エージェントや親御さんが立ち会うことは認められていません。
その入試の結果に基づき、英語集中クラス(IEAP)に配属になるか通常クラスに入学できるかが決まります。IEAPに配属になっても、算数、理科等の主要科目はIEAPクラス内で学ぶことができます。こちらのクラスは通常1〜2年間の在籍になり、その後はIGBのIBPYPに入学するか、またはここで身につけた英語力を活かして、別のインター校に入学する道を選択する方もいます。
さらに、IEAPから通常クラスに移行した後も、お子様の英語力によっては引き続き「ESOL」という英語サポートを受ける必要があります。ESOLは、通常クラスに在籍しながら専門教員からのサポートを受けながら学ぶプログラムです。
こうしたステップを経て着実に英語力を引き上げることは、今後IBを学ぶ上で必要となるプレゼンテーションやディスカッションを乗り越えるためには必須になると思います。
なお、IGBでのIBDPの最終試験の平均スコアは、45点満点中35点(2025年度)で、世界平均である約30点を大きく上回っています。マレーシアのインター校の中でも上位の結果となります。大学進学先についても、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、アジア各国、日本の大学など、幅広い国・地域への進学実績があります。
また、在学中の保護者とのコミュニケーションについては、年に3回保護者面談の機会があるほか、必要に応じて別途予約を取り先生と面談することもできます。日常的な連絡手段としてメールでのコミュニケーションも随時可能となっています。
入学試験を受けて英語力が足りないと判断されると、IEAPへの入学を勧められます。IEAPは初等部(PYP)にしかないため、中等部以上(MYP、DP、CP)に入学するためにはIBの学びに必要な英語力を入学時に求められます。
試験科目は英語、英語のライティング、面接となっています。親や留学エージェントが立ち会うことは許可されておらず、2026年3月現在、オンラインでの入試も可能です。
IGBインターナショナルスクールはIBCP(IBのキャリアに特化したプログラム)や、IEAPの英語強化プログラムを取り入れるなど、学校としての画期的な取り組みが見られます。マレーシアでは数少ないIB校の一つですので、その希少価値をさらに高めようとする姿勢が随所にうかがえます。
検討する上で留意すべきポイントは、IBの真骨頂であるIBDPにおける語学選択に日本語の授業が提供されていない点です。
第二外国語の選択肢は中国語とスペイン語となるため、小さい年齢から留学する日本人は英語以外の外国語を習得する時間的余裕があるかもしれませんが、ある程度高学年で留学を開始した場合、新しい外国語をゼロから学ぶのは大きな負担となります。
そのため、強みである日本語を科目として選択したい場合は、学校の授業外で「自習形式(セルフトート)」として進める必要があり、外部の個別指導講師(チューター)を独自に手配する対策も必要かと思います。