2023/11/22
クレセンドヘルプインターナショナルスクールは、不動産開発会社のCrescendo社とマレーシアを代表する教育グループであるHELP Education Groupとが共同で設立、2017年にジョホール州に開校しました。
ジョホールバル市街地から北東へ車で約30分ほどのUlu Tiramというところに位置しています。
カリキュラムはイギリス式を採用しています。プライマリー(小学部)の学習の一部では、インターナショナルプライマリーカリキュラム(IPC)を採用しており、グループワークやプレゼンテーションの機会を通してコミュニケーション能力や自分の意見を伝える力を育みます。
セカンダリー(中学部)では、マレーシア人のニーズを掛け合わせたイギリス式カリキュラムを採用し、IGCSE、A-Levelを提供しています。
学費は年間80万円~110万円程度となっており、ジョホールバルのインターナショナルスクールの中では中価格帯の学校です。
その他のクレセンドヘルプインターナショナルスクールの基本情報は「【学費別】ジョホールバルインターナショナルスクール一覧」をご覧ください。
3階建ての建物の中には体育館、フィットネスジム、ラボ、プール、ダンススタジオ、陸上競技場、図書館、講堂、カフェテリアなどがあります。広々とした廊下には生徒のアート作品、学習発表の展示がたくさん張り出されています。
廊下
教室
体育館
講堂
図書室
図書室
プール
プレイグラウンド
カフェテリア
デザインテクノロジー室
デザインテクノロジー室
アートルーム
生徒は中華系マレーシア人が約80%を占め、外国人は韓国、中国、インドなどの国籍の生徒が在籍しています。教師は、欧米出身の先生も見かけますが、約70%はマレーシア人の先生です。生徒が1200人以上いるため、校内には活気があります。
生徒が大学進学の際に有利となるようにCIS(Council of International School)の認定を取ったり、またFOBISIA(アジア圏のイギリス系インターナショナルスクールの同盟)に加盟し、スポーツや芸術の面で才能のある生徒が他校やアジアの他の国々との大会に参加する機会を作るなど、学校の積極的な取り組みが感じられます。
また、生徒数が多いことを活かし、IGCSEの履修科目の選択肢をより豊富に提供することにも積極的な姿勢です。
アドミッションのスタッフの対応はフレンドリーであり、問い合わせに対する返答も早く安心感があります。
入学後、英語力が不足するお子様のための英語学習サポートはありますが、そこまで手厚いものではありません。その理由は、マレーシア人ご家族のお子様は英語が話せる状態で入学するのが一般的であり、英語学習サポートを必要とする生徒の数が圧倒的に少ないためと考えられます。
そのため、入学後の学校からのサポートやマレーシアの留学環境に依存せず、入学前にお子様の英語力をある程度鍛えておくのが理想的と言えます。
高校レベルではA-Levelを提供していますが、IGCSE終了後、A-Levelに残る生徒の数はそこまで多くはありません。そのため、各個人に焦点を当てたサポートが受けられるでしょう。まだ、A-Levelが開始されて年数が浅いため、大学進学実績は多くはありません。
学校生活の様子や学習状況の確認の機会として、先生と保護者による面談が年2回行われます。小学部は担任の先生と、中等部以降は各科目の担当の先生と行います。普段からメールで先生とのコミュニケーションを取ることもできます。
クレセンドヘルプインターナショナルスクールへの入学の難易度はあまり高くありません。ただし、前述の通り、学校が提供する英語補強クラスが強力なものではないため、入学できてもその後のことを考えれば、ある程度英語が理解できるようにしておく事前準備はしてあげた方が良いと思います。
入学試験として、Year 1は簡単な筆記試験、Year 2以降はCAT4(認知能力テスト)を受けます。CAT4における英語の成績があまり良くない場合には、入学後にどの程度のサポートが必要になるかを知るために追加の英語テストを実施します。
学校見学の度に生徒数が増えている活気のある学校です。学校側が教育の質を保つ努力や取り組みを行なっているのが垣間見られることも、生徒を増やし続けている要因だと思います。
生徒の8割が中華系マレーシア人であり、マンモス校ですので最初は圧倒されてしまうかもしれません。ある程度英語でコミュニケーションができるお子様には向いていると言えます。
また、人数が多いということはいろいろな競争も生まれますし、そういう場面で力を発揮できるタイプのお子様においては、さらに自身の能力を伸ばせる良い環境ではないかと思います。