2022/01/04
マレーシアより、こんにちは。こちらマレーシア情報局です!
今回は「12月のコロナ禍におけるマレーシア国内での動き」を振り返ってみたいと思います。
上のグラフは、マレーシアでの2021年12月1日から2022年1月1日におけるCovid-19の感染状況の推移です。
先月1ヶ月は新規陽性者数が3000件を下回る日もありましたが、3000~5000件を推移している状況です。外出時には、公共の場でのマスク着用、社会的距離の確保、入店時のアプリでのQRコード読み取りなどのルールは続きますが、ワクチン接種完了者であれば通常の生活ができるような環境です。
ワクチン未接種者は引き続き外食ができないことや、州を越える移動ができないなどの制限があることは変わりありません。
このようにマレーシアではワクチン接種が義務化されているわけではありませんが、上記のように未接種者は別途制限が設けられていたりします。
また、現在政府はワクチンのブースター接種を推進しており、一定の条件に当てはまる方(シノバック接種者や60歳以上の方)はブースター接種の義務化がされています。接種をしない場合、「ワクチン接種完了」のステータスがはく奪されるという内容になります。
日本の「お願い」レベルとは異なり、マレーシアで施行されるルールにはかなり強制力がありますから、これからマレーシアへお越しになる方はそういったマレーシアの側面もご理解いただき、ワクチンの接種をするかしないかの判断も含めご検討いただければと思います。
隣国シンガポールではマレーシアより厳格なルールが導入される予定です(2月1日から)。
なんと外国人がビザ更新や永住権申請をしたい場合、ワクチン接種していることが求められるとのことです。シンガポール在住外国人が今後もシンガポールに滞在したい場合はワクチン接種が必須となります。
さらには、医学的な理由でワクチン接種ができない場合を除き、ワクチン未接種者の職場への出社も禁止されます(1月15日導入)。
かなり厳しい措置になりますね。マレーシアはそこまでではないものの、今後そういった方向に舵を切る可能性もないわけではありませんので注意して見守りましょう。
マレーシア政府は、2022年1月以降、マレーシア国外を源泉とする所得をマレーシアに送金する際に課税するとしていましたが、それが2026年末まで免除されることが先月末に発表されました。
直前の変更発表ではありましたが、MM2Hビザでマレーシア滞在されている方、日本にお住まいのマレーシア不動産オーナー様などをはじめ、多くの方にとって朗報になったと思います。
12月19日に発生した大雨で洪水が発生、それにより道路の冠水や自宅の浸水などの被害が多く出ました。インターネット上では状況を伝える多くの写真や動画がアップされており、その被害状況をうかがい知ることができます。
幸いジョホールバルではこの大雨による影響はほぼありませんでしたが、この年末年始は大雨ではないものの1日中降り続けるような天気が続き、ジョホール州の一部の地域でも洪水被害が発生したとのことでした。
そんななか、この洪水被害の影響を受けて、長期休暇明け1月2日から始まる予定だった学校も1週間遅れて始まることが決まっています。
11月末に始まったマレーシアとシンガポール間のVTL(ワクチントラベルレーン)は、隔離なしでの渡航を可能とするスキームになりますが、12月23日~1月21日までバスチケットや航空券の販売が一時停止されます。
その間にオミクロン株のリスク評価を行い、再開するか延期するかの決定がされるとのことです。
このスキームは、コロナ禍で両国の家族に長期間会えていない場合や仕事のために入国の必要がある場合の利用に限られています。
ジョホールバルに住むことの魅力の一つとして、日帰りや週末で気軽にシンガポールを楽しめることがありますが、それにはまだ時間がかかりそうです。
12月の振り返りはいかがでしたでしょうか?
2021年もコロナの1年となってしまい、新たな変異株も出るなど、引き続き世界で影響をもたらしています。それでも、少しずつ規制緩和策が打ち出され、国と国との往来も一番厳しいときと比べるとできるようにはなってきています。
弊社のお客様でも2021年終わりごろではマレーシアへの入国を果たされたご家族が何組かいらっしゃいました。
今年はさらに状況が改善していくことを願ってやみません。
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