2021/06/04
マレーシアより、こんにちは。こちらマレーシア情報局です!
今回は「行動制限令下における5月のマレーシア国内での動き」を振り返ってみたいと思います。
上のグラフは、マレーシアでの2021年5月19日から31日におけるCovid-19の感染状況の推移です。
一日の新規感染者数は5月後半から急激に増え、6000件~9000件となり、計測を始めて以来最高値を記録するなど感染が拡大しています。
マレーシアの保健省が5月半ばに予想していた数値を実際は大幅に超える値となっており、マレーシア国内での政策も次から次へと厳しいものに変更されてきています。
行動制限を厳しくすると同時に、ワクチンの接種をスピーディーに進めていくため、接種会場を増やす対策等がされる予定です。
マレーシアでは5種類のワクチンで接種を進めていく予定となっています。
そのうちアストラゼネカ製のワクチンに対し希望者制で接種できるシステムを導入し進めていましたが、こちらは先月末で終了となりました。
また、ワクチン接種希望者が希望のワクチンを選べるようにするシステムを導入することも検討されましたが、先に述べたようにスピード重視の政策を遂行するため、選択制は見送られました。
政府は人口の80%を接種の目標としており、接種希望登録者は今のところ40%程度とのことですので、接種希望登録者を増やしていくことも課題となりそうです。
5月に入ってから指定されたエリアでMCOが再発令されたと思ったら、5月12日から全土での施行へと切り替わりました。
このMCOは、昨年3月に初めて行った行動制限令と名前は同じですが内容は異なり、経済活動等は許可されていました。
ところが、先月下旬からの急激な拡大を受け、ついに6月1日からはFMCOと呼ばれる完全ロックダウンとなっております。
このFMCOでは、フェーズ1から3の3段階に分けて規制を緩和していく予定です。6月1日からフェーズ1となり、政府の指定する17の必要不可欠な経済分野のみ運営が許可されている厳しい規制となります。
フェーズ1はその成果次第で延長される可能性もあります。まず、このフェーズ1を最短で乗り切れることが望まれます。
こちらは、AIを活用したシステムで、感染リスクが高いと疑われる施設(ショッピングモールなど)を識別し、3日間の閉鎖を要請するものです。
リストに挙げられると、閉鎖による影響が大きいことから、一部でこのシステムを活用することを中止する訴えも出ていましたが、現在のところは引き続き運用していく予定のようです。
新規入学希望者の入国に関して3月ごろから動きがありましたが、各学校によってその対応方針が異なるため、弊社では個別での対応をさせていただいています。
すでに入学が決まっている方は、学校に問い合わせることで入国に向けた動きができる可能性があります。
ただし、現在マレーシア国内の規制が強化されている段階にありますので、その点は注意が必要かと思います。
5月の振り返りはいかがでしたでしょうか?
マレーシアの感染拡大は日本でもニュースになっていると耳にしております。
マレーシアも日本も、そして世界で1日でも早く落ち着いた状況になることを願いながら、こちらマレーシアでも政府の指示に従い、健康第一で現地でできる活動を弊社も行っていきたいと思います。
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