2021/05/05
マレーシアより、こんにちは。こちらマレーシア情報局です!
今回は「行動制限令下における4月のマレーシア国内での動き」を振り返ってみたいと思います。
上のグラフは、マレーシアでの2021年4月18日から30日におけるCovid-19の感染状況の推移です。
一日の新規感染者数は増加傾向で、2000件から多いときで4000件近くまで達しました。これまでの累計感染者数としては40万件を超えました。
ワクチンの接種は進められており、現在は、第2フェーズが進行中で、高齢の方や感染リスクの高い方などを対象に接種が行われています。
また、変異株ウイルスの出現のためか、以前は感染リスクが低いと言われていた子どもへの感染が目立つようになってきています。
学校や塾などの習い事の場での感染報告が出ており、一時施設が閉鎖されるなどしています。
現在はラマダン(イスラム教の断食月)ですが、それが明けてからの2週間はオンラインでの授業に移行するとの発表もされており、子どもたちへの影響が懸念されます。
マレーシアでの行動制限令は延長され、4月も引き続き地域ごとの感染状況に応じて、規制段階の異なる行動制限令CMCOやRMCOを施行してきました。
州をまたぐ移動は引き続き原則禁止されています。
現在は、CMCOやRMCOを施行中のエリア、また5月6日からはセランゴール州の6つのエリアでMCOが施行されることとなっています。
まだ国内移動の正常化にも時間を要しそうな状況です。
マレーシア政府は、変異株ウイルスが流行する国からの入国時の隔離期間を、10日間から14日間へと変更しました(4月28日から適用)。
対象国には日本も含まれており、日本からのマレーシア入国は少しハードルが上がってしまった格好となります。
「デジタル健康証明書」という取り組みをシンガポールがスタートさせます。
PCR検査などの証明書の確認をアプリ上でできるようにするもので、入国時の書類上での確認による煩雑さや時間的ロスを削減させるために活用されることになるようです。
将来のワクチンパスポートにもつながる取り組みになっていくだろうと思われます。
4月の振り返りはいかがでしたでしょうか?
ワクチンの登場でこのCovid-19の影響が世界的に落ち着いていくものと思われていましたが、さまざまな変異株ウイルスも出てきており、感染収束が見通せない現状があります。
マレーシアでの行動制限令も1年以上継続しており、規制の緩和と強化を繰り返し行ってきている状況です。SOP違反も多く見受けられるとして、今は取り締まり強化の必要性などが検討されているようです。
引き続き、政府の方針に従って行動しながら、事態を見守っていきたいと思います。
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