2020/12/16
マレーシアより、こんにちは。こちらマレーシア情報局です!
12月14日に、お隣の国シンガポール政府より、12月28日よりフェーズ3に移行するとの発表がありました。
一時期、シンガポールでは外国人労働者による感染増加のタイミングもありましたが、その後はしっかりと国内の感染者をコントロールし、着実に封じ込めの成果を出している印象です。着々と経済回復に向けて進んでいますね。すばらしい!!
シンガポールは、ご存知のように国際ハブとしての機能を武器に国の価値を高めてきていますが、今回のコロナにより、金融面はシステム化されておりリモートでも対応可能ですが、人の往来部分では大打撃を受けています。特に運輸業や観光業のビジネスは人の往来が難しい現在では壊滅的な影響を受けているのではないでしょうか?
そうした意味では、シンガポール政府としても安全を維持しながら、早期に経済の回復を図っていきたい思いは山々だと思います。シンガポール政府のコロナ規制は以下のように推移してきました。
①サーキットブレーカー | 4月7日~6月1日 |
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②フェーズ1 | 6月2日~6月18日 |
③フェーズ2 | 6月19日~12月27日 |
④フェーズ3 | 12月28日~ |
私はマレーシア在住なのでシンガポールでの規制の大変さを味わっているわけではありませんが、ルール違反には厳しい対応を取っていた印象です。そうした厳しさがあったために、ここまで推移していると考えると、やはりある程度の人の往来の犠牲はやむを得なかったとも考えられますね。
こうした経緯、試行錯誤があるなかで、シンガポールは早期の国際ハブとしての機能を復活させたく、リスクの低い国との国境緩和も進めていますね。ブルネイやニュージランドとは、14日間それらの国に滞在していた人で、検査が陰性の場合はシンガポール入国での規制を行わない形となっています。
最近では、香港との往来も緩和見通しでしたが、香港側での感染者増加の状況を受けて、現在は見送りとなっています。
シンガポールがコロナ封じ込めに成功し、国際ハブとしての機能を早期に回復させれば、さらにシンガポールの国としても価値も高まるのではないかと思われます。
一方のマレーシアでは、日本同様にコロナ感染者の急増という局面になるため、シンガポールの成功を参考によりよい規制のあり方を模索されるのも良いかもしれませんね。