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マレーシアとシンガポールを結ぶ高速鉄道(HSR)がいよいよ再始動!?

 2020/08/28     

ジョホールバルより、こんにちは。こちらマレーシア情報局です!

3月18日からの行動制限令以降、さまざまなプロジェクトが一時停止しておりましたが、徐々に各プロジェクトも動きが出てきておりますね。

本日は、マレーシアのクアラルンプールとシンガポールを結ぶHSR(The Kuala Lumpur–Singapore high-speed rail)プロジェクトについて紹介します。

このHSRプロジェクトは、現在係争中のナジブ元首相の時代の計画になります。クアラルンプールとシンガポールを約90分で移動できるというプロジェクトで、当時日本のJRもプロジェクトに参画できないかとチャレンジしておりました。

しかしながら、中国デベロッパーがクアラルンプールの終着地点の開発を行うことになってから、日系企業の関与の話は少なくなっており、また、その後ナジブ元首相と中国との癒着ぶりが明らかになってきました。

そんな状況下で、マハティール元首相がマレーシアでは初めて野党として選挙に勝ち、自らが首相となって、このプロジェクトの見直しを敢行していました。それが2018年5月の出来事でした。

『HSRなど大型事業、新政権が見直しへ』

【参考】"HSRなど大型事業、新政権が見直しへ" NNA ASIA. 24 May 2018(最終閲覧日:2020年8月28日)

この時は、ナジブ元首相が大型事業のプロジェクトを中国デベロッパーに任せることで、自分も賄賂をもらうことを前提としての契約になっていたのではないかというのが懸念ポイントでした。

この懸念ポイントについては、現在マレーシアで裁判中になりますので、その行方次第となります。

マハティール元首相からは、このプロジェクトを白紙にするという発言も出ておりましたが、シンガポール政府との関係もあり、プロジェクトを見直して、再開する方向となっておりました。

ところが、昨今のコロナウイルスの影響により、2020年5月には再開予定であったプロジェクトが2020年年末まで延期することがマレーシア政府とシンガポール政府の間で合意され、その間にプロジェクトの見直し等を行うこととなっておりました。

そして、行動制限令も緩和されて回復期の行動制限令となった現在、プロジェクトの再開に向けて動き出しているというのが最新の状況となります。

さて、今後はどのように進んでいくのでしょうか?

マハティール元首相は、HSRは現状必要なしという発言もされており、建設コストに見合うメリットがあるのか、検証が必要な情勢です。

『高速鉄道は現状必要なし』

【参考】"高速鉄道は現状必要なし=マハティール首相" NNA ASIA. 17 Apr 2019(最終閲覧日:2020年8月28日)

どちらにしても、迷惑しているのはシンガポール政府かもしれませんね。

両国の信頼関係を維持しながら、より良いプロジェクトの姿を見極めて欲しいと願っております。

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