2020/08/03
ジョホールバルより、こんにちは。こちらマレーシア情報局です!
今回は「7月のRMCO(回復期行動制限令)におけるマレーシア国内での動き」を振り返ってみたいと思います。
いよいよ8月がスタートしましたね。
なんとも行動制限令が実施されたのが3月18日でしたから、4ヶ月半もマレーシアはCovid-19対応をしていることになります。
1年の3分の1がCovid-19対応なんですね。。。なかなか長いような短いような、、、という時間です。
現在のマレーシアはRMCOということで、回復期の行動制限令となっており、マレーシア国内の活動はほぼ通常通りの活動になっております。
あとは国境緩和をどのように進めていくかというフェーズになってきています。
いま思い返せば、行動制限令の当初はどうなることかと思っていましたが、あっという間に過ぎ去っているので、順応できるものだなぁと思ったりもします。
さて、そんなこんなで全速で走り去った7月のマレーシアの動きをおさらいしてみましょう!
●マレーシアのCovid-19概要
上の画像は、マレーシアでの2020年7月におけるCovid-19の感染状況の推移です。
新規感染者数は一桁や二桁の日が多かったですが、月の後半では若干数字が増えています。
マレーシア政府はこうした状況から、以下の政策を新たに打ち出して抑制に向けて動いています。
アクセルを踏んだり、ブレーキを踏んだりしながら、Covid-19や経済活動のバランスを取ろうとしていますね。
●MM2H編
【参考】"New MM2H applications put on hold" The Star. 3 Jul 2020(最終閲覧日:2020年8月3日)
MM2Hビザプログラムにとって、この7月はとても大きなニュースが飛び込んできましたね。
いままで主管であった観光芸術文化省(MOTAC)から入国管理局(ESD)に移行するという発表がありました。そして、MM2Hプログラムの見直しのため、今年いっぱいの新規受付を停止するということも発表されました。
これは多くのエージェントにとっても、寝耳に水なニュースでしたので、現地でも驚きのニュースでした。
弊社の過去の記事はこちらからご覧ください。
その後、エージェント協会からも政府に改善要望を出したり、議会でも議題に取り上げられたりしていますが、現在も当初の発表のままとなっています。
先日、弊社のお客様の対応で入国管理局に行ってみましたが、MM2H用のコーナーも設けられており、既存のMM2Hホルダーに対するサポートはしっかりやられておりました。
Covid-19の回復期にあたり、少しでも経済を良くするために外国からの資金というのはマレーシアの経済にとても大切かと思います。
ぜひぜひ、早めに新しいプログラムの発表をお願いしたいですね。
●学校再開編
【参考】"Back to school: Full reopening by July 22" New Straits Times. 1 Jul 2020(最終閲覧日:2020年8月3日)
行動制限令になり、現地の学校も通学がストップしていました。そして6月24日から一部の学年の通学が認められ、7月15日からは他の学年も含めた通学が許可されています。
今後は3つのモデルに沿って、学校の再開となる見込みです。
各学校は、どのモデルで学校を再開させるかを判断して、再開していきます。
すでに、多くの学校がこのモデルに沿って授業を再開していますね。
また、このルールは現地校だけではなく、インターナショナルスクールにも適用されます。
多くのインターナショナルスクールは、6月中旬から夏休みに入っているところもあり、8月から新学期がスタートします。そのため、新学期のスタートに合わせて、このモデルに沿った授業を行うものと思われます。
しかしながら、まだ海外からのインターナショナルスクールへの入校を認めるケースは出ておらず、まずはマレーシアにいる方々での学校再開となりますね。
弊社のお客様でも、まだ日本に待機している方々がいらっしゃいますので、早くマレーシアへの入国が認められることを切にお願いしたいですね。
●国境緩和編
【参考】"Covid-19: Hopes high for Singapore-Malaysia cross-border travel" The Star. 19 Jul 2020(最終閲覧日:2020年8月3日)
マレーシアとシンガポールの国境緩和に向けたお話です。両国は8月10日からの国境緩和に向けて協議を進めており、一部の再開について合意に達しました。
まずは、ビザを持っている方々が対象となります。最初に対象となるのは、「国にとって必要不可欠なビジネスや公務に従事する人」と「長期に渡って両国で業務に従事している人」の二つのカテゴリになります。
前者は、相互グリーンレーン(RGL)というスキームになり、PCR検査や日程表の提出が必要になります。
後者は、定期通勤協定(PCA)というスキームになり、入国後、3ヶ月間は移動がないことが前提となる入国です。
このRGLとPCAのスキームである程度様子をみつつ、次には、日々の通勤者や観光客の緩和を進めるという流れになります。
マレーシアとシンガポールにとっては、隣国同士ですので、他の国よりも早くこうした取り組みが進むことを嬉しく思いますね。
協力しながら、経済再開に向けて活動を進めてほしいと思います。
国境緩和に向けた動きについて、過去の記事はこちらからご覧ください。
7月の振り返りはいかがでしたでしょうか?
今回取り上げなかったニュースの中で、飲酒運転の厳罰化などは気になりましたね。マレーシアでは多くの人が飲酒運転をしていますので、今後、どのようになっていくのか???レストラン経営などにも影響してくる内容かと思います。