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シンガポールとジョホールバルを結ぶ高速輸送システム「RTS」、いよいよ再始動!

シンガポールとジョホールバルを結ぶ高速輸送システム「RTS」、いよいよ再始動!

 2020/07/14     

 2021/02/23

ジョホールバルより、こんにちは。こちらマレーシア情報局です!

最近のニューストピックからマレーシアの今をお届けいたします。

ジョホールバルはイスカンダル計画という20年計画の都市開発のもと、各種取り組みを進めているのは皆さんもご存知の通りです。

このイスカンダル計画は20年という長い期間のプロジェクトであるため、頓挫したのではないかとかいろいろ言われやすいプロジェクトです。しかしながら、現地にいればわかりますが、イスカンダル計画は紆余曲折ありながらも、しっかりと進んでいるプロジェクトになります。多くの外国人がジョホールバルに不動産を購入しているのも、このイスカンダル計画により、街の価値が向上し、不動産価値の向上にも繋がると思っているからと思います。

そのイスカンダル計画は5つのエリアでの開発を進めていますが、その中に含まれるインフラプロジェクトにRTS(Rapid Transit System)プロジェクトがあります。このRTSプロジェクトは、シンガポールのウッドランズとジョホールバルのブキットチャガーを約4kmの高速輸送システムで結ぶというプロジェクトです。

この高速輸送システムにより、毎日40万人とも言われている両国民の往来をインフラ面で支えるインフラになります。普段はシンガポールとジョホールバルの往来には渋滞などを考慮して、2時間程度は見ないといけないですが、それが電車で移動できるようになるのです。時間にして10分程度で国境を越えられるようになります。

渋滞という心理的なストレスが改善されることで、より両国の人の往来が発生し、経済的なつながりも強化されていくことが期待されています。間違いなくそうなっていくでしょう。

これだけ聞くととても素晴らしいプロジェクトなのですが、いままで計画の見直しなどで数年停滞しておりました。

マハティール首相が政権に返り咲いた際、マレーシア政府が進めていた巨大プロジェクトは基本的に見直し対象となり、コスト削減やプロジェクトの縮小計画のもとで再スタートされていました。

当初、このRTSプロジェクトは2018年には、2024年末には開業するという予定でした。ところが、マハティール首相による凍結が2018年5月に発表され、2019年10月に再開が認められました。

以下、これまでのプロジェクト経緯を振り返ってみます。

2018年1月:

マレーシはナジブ首相の時代でしたが、2024年の開通に向けて調印式を行なっておりました。
【参考】"Singapore, Malaysia sign agreement on transit link" The Financial Express. 17 Jan 2018(最終閲覧日:2020年8月3日)

2018年5月:

マレーシア国政選挙にてマハティール氏率いるPH連合が選挙に勝ち、マハティール首相になりました。それまでのナジブ首相が中国一辺倒であったため、大規模なインフラプロジェクトの計画を見直すため、一時期凍結となりました。
【参考】"Mahathir's Pakatan Harapan pulls off shock victory at Malaysia general election" CNA. 10 May 2018(最終閲覧日:2020年8月3日)

2019年10月:

マハティール首相より、RTSプロジェクトの継続の発表がありました。プロジェクト全体のコスト削減を行なっての再出発となりました。
【参考】"Malaysia continues RTS project with a new cost of RM3.16b" The Sun Daily. 31 Oct 2019(最終閲覧日:2020年8月3日)

2019年11月:

マレーシア政府の決定のもと、RTSプロジェクトの精緻なプロジェクトの見直しのために、2020年4月までの計画見直し期間を設けることになりました。
【参考】"RTS extension to end-April 2020 needed to amend project" The Edge Markets. 6 Nov 2019(最終閲覧日:2020年8月3日)

2020年4月:

コロナウイルスの猛威により、二国間での検討にも影響がおよび、2020年4月での計画策定が間に合わず、さらに3ヶ月の猶予を設けることになりました。
【参考】"RTS extension to end-April 2020 needed to amend project" The Straits Times. 2 May 2020(最終閲覧日:2020年8月3日)

2020年7月:

プロジェクトの再開に向けた両国政府による調印式が行われました。

2020年11月:

11月6日に行われたマレーシアの来期予算の発表(Budget 2021)にはRTSプロジェクトも含まれており、11月22日のジョホールスルタンの誕生日に合わせてRTSプロジェクトを始動するという発表がありました。
【参考】"RTS linking JB and Singapore to be virtually launched on Nov 22, in conjunction with Johor Sultan’s birthday" Malay Mail. 9 Nov 2020(最終閲覧日:2020年11月11日)

その後、11月22日にRTSプロジェクトの起工式が行われました。これにより、RTSプロジェクトは正式なスタートを切ったことになります。これから2026年の年末までプロジェクトが続き、2027年からはシンガポールとジョホールバルを往来する方々の移動手段として活躍してくれるものと思われます。

【参考】"Work for RTS Link kicks off, set to be completed in 2026" Malay Mail. 22 Nov 2020(最終閲覧日:2020年11月23日)

こうしてみますと、いろいろな歴史がありましたね。このプロジェクトは、行動制限令後の経済の起爆剤になり得るプロジェクトですから、計画をスムーズに進めて、両国の未来に貢献できるプロジェクトにしていってほしいものです。

今後もプロジェクトの行方はウォッチしていきます!

【2021年2月23日追記】

駅舎のデザインが発表されました。昨年の11月にRTSリンクプロジェクトが開始してからデザインの一般応募をしており、この度建築家Chin YeeChongさんによるデザインが選ばれました。

ジョホールバルとシンガポールをしっかりと結んでいく、手と手を繋いでいくというコンセプトも含まれており、両都市にとって素敵な駅になっていくのではないかと思われます。

ちなみに、今回のコンペでは、賞金としてRM250,000が渡されたとのことです。現在の相場で日本円にしますと約650万円の賞金となりますね。東京2020大会エンブレムデザイン募集の時は、賞金が100万円でしたから、コンペにかける価値というか、パワーも感じさせてくれますね。

RTSリンクの完成は、2026年末の予定ですので、お披露目まではまだまだ時間がありますが、ぜひともジョホールバルの新しいランドマークとして成長していってほしいですね。

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