2021/06/09
マレーシアより、こんにちは。こちらマレーシア情報局です!
マレーシアでは、まだまだ完全ロックダウン(FMCO)が続いていますが、みなさまお変わりなくお過ごしでしょうか?
今回のFMCOは、6月1日〜6月14日までの行動制限となっておりますが、今後のマレーシアの陽性者数の推移によって延期等も考えられております。なんとか陽性者数が落ち着き、普段の生活を取り戻したいところではありますね。
そんなマレーシア事情ではありますが、私自身の個人的な都合などもあり、1年4ヶ月ぶりに現在日本に一時帰国しております。
それも日本政府による水際対策の強化(6日間の隔離生活が必要)が開始された6月4日以降の日本入国となりました。なんと運が悪いのでしょうか涙
本記事では、今回の日本への一時帰国について、マレーシアでのFMCO期間中及び日本での水際対策強化中という条件下での入国手続きがどんなものであるかをお伝えできればと思います。
皆さまが日本に一時帰国される際、今回私が経験したことが参考になるだろうと思いますので、ぜひご確認下さい。
なお、それぞれの政府がどのような対策をとっているかはその時々で最新情報の確認が必要ですので、その点ご留意ください。
今回の私の渡航は、以下の前提でした。
こちらの流れで一通りの説明をしていきます。
それでは、手続きの流れに沿って、それぞれの説明をしていきます。
皆さんに全ての情報が必要ではない可能性もありますので、必要な情報を拾い読みしてください。
マレーシア出国前では、以下の5つの準備が必要となります。当たり前の部分もありますが、それぞれを説明していきます。
まずは日本へのフライトチケットを確保します。
各社は、コロナ禍では減便での運行スケジュールになっています。皆様の利用される航空会社が、何曜日の何時からの便を運行しているかを確認して、予約しましょう。
航空会社によっては、コロナ禍での便の変更を無料で受け付けてくれるサービスや、コロナ感染による旅程変更に伴う補償をする保険のサービスなども提供していますので、そうした内容を加味して決めることがお勧めですね。
私の一時帰国は、当初は6月末での日本帰国を考えていましたが、マレーシアのFMCOに伴い、6月5日へと日程を変更しました。
このようなチケット変更を、全日空は無料で受け付けてくれました。また予定変更後は、特にフライト変更なく運行してくれました。
フライトに急な変更が入るとPCR検査のやり直しなど一連の計画が水の泡になりますので、フライト変更は致命傷となります。
日本入国に必須となるPCR検査での陰性証明を得るために、マレーシアの病院でPCR検査を受け、レポートを取得する必要があります。
その際、日本政府が求めるフォーマットでのレポート作成をサポートしてくれる病院を選択しましょう。
ジョホールバル界隈で、日本人の検査を受け入れている病院には以下の病院があります。どの病院で受けるにしても、事前予約と日本のレポートに対応しているか確認しましょう。
今回我が家では、BのBPヘルスケアクリニックのジョホールジャヤでPCR検査を受けまして、日本の陰性証明レポートも用意してもらいました。
検査は、テレビで見る長めの綿棒を鼻に入れて粘膜を取得するような検査でした。結果は翌朝にはメールでレポートが送られてきて、午前中には日本語のレポートをもらえたので助かりました。
実際に病院からもらったレポートは以下になります。
このレポートで日本でOKもらいましたので、チェックポイントなど確認してもらえればと思います。
6月3日現在、マレーシアはFMCO中であり、原則州間移動は禁止です。また、それ以外にも車にはドライバー含めて2人までというルールや、移動は朝8時〜夜8時のみというSOPがあります。
SOPの詳細は日本国大使館のページでご確認ください。
正直私たちは警察には一度拒否され、2度目のお願いに行ってようやく許可をもらえました。
警察にはMCO中も使っていた州間移動許可レターのテンプレートに沿って、必要事項を記入します。
また、補足資料として、パスポートの顔写真ページ、フライトチケット、ドライバーのICカードを人数分コピーして、2セット用意してチャレンジしました。2セット用意するのは、自分と警察でも原本管理するためになります。忘れずに用意しましょう。
1回目の拒否理由は、
という理由からでした。
その時はタクシーではなくバスで行くように促されました。。。まさか日本への帰国という理由で拒否られるとは思わなかったので、やはりFMCOで警察の判断も厳しくなっているという印象を受けました。
荷物が多かったのでタクシーで行きたかったですが、最悪バスでの移動も選択肢にしないといけないと考えました。
PCR検査で陰性とわかってから、2回目の警察署に訪れました。同じ場所に行くとまた担当者レベルでの議論になりそうだったので、責任者がいる大きめの警察署に許可をお願いに行きました。
そこでも、担当者レベルでは判断できず、2回のエスカレーションがあって、念願の責任者に会うことができました。
そのレベルでの説明では、理解してもらえ許可をもらえました涙。本当にドキドキというか、許可をもらえるまでは祈る気持ちでした。
マレーシアではいろいろな交渉が難しかったりしますが、ここで今までのマレーシアでの経験が活きてきた印象です笑
とはいえ、以前までの承認は簡単に取れていたので(仕事でJB-KL間の移動は何度も行なっていた)、FMCOで警察も厳しい姿勢に変わっていることは身をもって感じましたし、KLまで行くのも難しいなぁと思わせてくれるには十分でした。
※参考資料:マレーシアでの州間移動の許可証
厚生労働省のサイトでインストールを求められているアプリのインストールを事前に行います。
これは日本に到着してからスムーズに動ければとの思いで、マレーシアで事前にインストールしました。
マレーシアにいてはログインもままならないため、インストールしただけという状態です。
日本政府の求める水際対策は、アプリのインストールだけではないため、以下のサイトでも情報収集してください。
参考資料:水際対策に係る新たな措置について
私たちのフライトは6月5日の朝の便でしたので、前日6月4日の夕刻にJBからKLに向かい、KLIAの近くのホテルで一泊する予定にしました。SOPで深夜の移動が認められていなかったのも、その理由になります。
JB側では警察による検問はなく、高速道路は順調に進みました。
KL側の料金所を通ったところで検問があり、何を言われるかと思いましたが、厳しい検問もなく通してもらえました。警察署での許可レターなどの準備はしっかりしていましたので、問題はないだろうと思いましたが、検問に引っ掛からず、ほっとしましたね。
これでマレーシアは出国できるかなと思わせたタイミングでした。
この日チェックインしたホテルでも食事は夜8時までしか対応してくれないので、遅い時間のチェックインの際はなんらか食事を用意しておくのが良いですね。
また、チェックイン時にも、パスポートとフライトチケット、警察許可レター、陰性証明はチェックされますので、これらのセットはすぐ提示できるよう用意しておきましょう。
私たちは、タクシードライバーに許可証を渡す必要もあったので(ドライバーがJBに帰るため)、警察から許可レターをもらってから、一式をコピーしていて助かりました。
なお、今回の州間移動を終えてみて、警察で許可レターはもらえていたので深夜帯の移動ももしかしたら可能だったかもしれません。ですが、なるべくSOPを遵守するという考えではあったので、夜8時までには移動が終わるように計画しました。
ちなみに、タクシーのドライバーはその後JBに戻ったのですが、レターがあったため問題なく帰れた模様です。
備えあれば憂いなしということでしょうか。
日本入国のための準備をし、マレーシア国内の移動も無事に済み、いよいよマレーシア出国となります。
空港の中は、本当に全てのお店が閉まっていてどんよりとした雰囲気に包まれていました。早朝というのもありますが、本当に人は少なかったです。
たまたま、インターナショナルスクールの夏休みで日本に帰国する家族や日本経由でアメリカに帰られる家族もいて、私の乗ったフライトは半分ぐらいの乗客でしたが、それでも人数は少ない印象でした。
チェックイン時には、陰性証明をカウンターでも提示をして、発券してもらえました。出発時刻の30分前までに出発ゲートに来て欲しいとのことで、その時間に間に合うよう移動しました。
ちなみに、早朝はお店もやっていませんし、空港のラウンジや売店も何もやっていなかったので、食べ物や飲み物は準備したほうが良いですね。
飛行機の中でのサービスは、以前と変わることはなかったですが、乗客は常にマスクをしていることが求められました。食事や飲み物を飲むときはマスクを外しても良いですが、それ以外ではマスク着用でしたね。
それ以外の食事やビデオのサービスなどは以前と変わらないサービスでした。CAの皆さんは感染防止のメガネなどもしていましたね。
飛行機に乗ってしばらくすると、関税のための書類(これはいつも配っている細長い紙)と合わせて誓約書、過去14日間の滞在先を説明する資料が渡されます。
フライト中に必要な記入は済ませてください。なお、日本への入国後、当然ながらこれらの資料は重要になりますし、フライトチケットも忘れずに保管しててください。
チケットによりどこから来たかを確認しますので、それがないと追加での手続きなどがかかると思われます。
そうした準備を済ませたほかは、今までと変わらないフライトとなりました。
今回の私のケースでは、日本入国後、空港から出るのに約5時間ほどかかりました。
今までなら飛行機が到着してから1時間以内に都内への移動バスに乗れていたのですが、一体どのような手続きが待っているのでしょうか?順番に追っていきます!
飛行機のエンジンが止まってから、飛行機から出れるまで30分ほど待機することになります。検疫官の準備のためという理由ではありますが、到着したからといってすぐに移動はできない状況になっています。
そのため、今までであればすぐにビデオなど見るのをやめていたかもしれませんが、到着した後も、少し時間はあります。次のアナウンスがあるまでビデオを見ていても良いかもしれません。
アナウンスがあるとようやく飛行機から出ることができます。出るときは搭乗クラスは関係なく、日本に入国するかトランジットするかの違いになります。
日本に入国する人が飛行機から降りてきたら、全員で次の場所まで移動します。しかし移動しても、前のグループが詰まっているのか、30分ぐらいは実際の手続きに入る前に、椅子で待機させられました。
この辺りはどのぐらいの飛行機がその時間帯に到着しているかによると思いますので、ケースによってはもっと時間が必要かもしれません。
30分後、移動を求められて指示に従うと、最初に依頼されるのは、厚生労働省のサイトへの情報の入力になります。
ここで入力する情報は、今までも資料に記入している情報でした。もう少し効率的にならないかと思いますが、従わざるを得ないですね。
ここでは日本での連絡先と滞在先が聞かれますので、事前に情報は用意しておきましょう。また、ここでQRコードのキャプチャーを取るように求められるので、忘れずにとっておきましょう。このQRコードは後で必要になります。
上記の入力の後、厚生労働省が求めるアプリのインストール確認があります。全部で3つのアプリをインストールすることになりますが、それらがインストールされているかどうかの確認ですね。
また、別のところで携帯の設定状況などもチェックされますし、メールアドレスの正しさの確認なども行われます。
みなさん色々と一生懸命に対応されているのは感じるので従うしかないですが、それにしても段取り的になんとかならないのかと思われる状況でした。
なお、この確認で政府が求めるアプリがインストールされていなかったり、設定が正しく行われない場合は、政府が用意する携帯をレンタルすることになります。こちらが15,000円ほどのコストがかかるということで、注意しましょう。
今回のアプリは、Appleアカウントが日本のものでも、マレーシアのものでもインストールはできましたので、マレーシアで普段使っている携帯で問題なくインストールできると思われます。
上記のアプリの設定を確認した後、PCR検査になります。日本でのPCR検査は唾液での検査になるので、梅干しの絵のあるブースで唾液を容器にうつします。
唾液を規定の量まで容器に入れて、検査官に渡すと唾液の量などチェックされます。
唾液量が十分だと、容器を検査官に渡して、次のコーナーに移動となります。
このコーナーでは、先ほど③ - 1で入力した情報の確認になります。入力している情報に間違いがないかなどの確認を行います。
入力チェックの後、待機席を提示されるので、そこでPCR検査の結果を待ちます。
PCR検査はおよそ2時間程度で判明します。
結果は館内方向で検査番号が呼ばれるので、呼ばれてから結果を聞くという流れになります。
私は入国後6日間の隔離を求められるマレーシアからの入国なので、この場合は集団移動となります。検査結果がわかっても呼ばれません。
別途係官が番号を連呼するので、その時にこの検査官の近くに行くと、宿泊施設への移動を促されます。
私の経験では、このPCR検査結果待ちだけで、3時間は待っていたのではないかと思います。飲み物も食べ物もないので、事前に確保しましょう。また、時間を潰すための本などもあると良いですね。
PCR検査が陰性だとようやく隔離施設への移動となります。
移動時は集団での移動となりますが、日本への入国手続きは普通に行い、手荷物を受け取って、関税検査を受けます。
その後、ゲートを抜けたところで、また全員が来るのを確認します。全員が揃うとバスの乗り場に移動し、隔離施設までバスでの移動となります。
隔離施設では、また書類の確認があり、お部屋への要望を聞いてチェックインとなります。
私が聞いたところではツインルームかシングルルームを選択できる状況でした。そのため、なるべくであればゆったりと滞在できるお部屋を選択されると良いですね。
私たちは家族3人での移動でしたので、ツインとシングルに別れての隔離生活を選択しました。
お部屋の様子
この時、荷物も別々に運ぶことになります。
そのため、誰の荷物がどこにあるのかを確認して、それぞれ持ち物を部屋に持っていきましょう。そうしないと、後で荷物のやり取りは許可されないので、6日間は必要なものがない状態での生活になります。
食事は3食出していただいて、それを食べる形になります。水などはお願いすれば出してくれます。また、買い物をお願いすると買ってきてくれます。
しかし、アルコール購入はNGとのことで、それ以外のもののみとなります。
食事の様子
さて、いかがでしたでしょうか?
マレーシアから日本への入国時の手続きの流れです。ルールが色々変わり、何が正しいのか判断が難しいところもありましたが、色々調べながらなんとか日本に到着できました。
もし、みなさんが日本に入国を希望されるのであれば、ぜひこちらの内容を参考にしつつ、最新の情報を組み合わせて入国計画をしていただければと思います。