2021/03/22
マレーシアより、こんにちは。こちらマレーシア情報局です!
ジョホールバルは、イスカンダル計画のもと、多数のインフラプロジェクトが進行しています。
こちらマレーシア情報局でもそうしたインフラプロジェクトの動きは確認しつつ、皆様にも共有させていただいております。
クアラルンプールとシンガポールを結ぶHSRプロジェクトやシンガポールとジョホールバルを結ぶRTSプロジェクトなどは、ご紹介済みですね。
そんな中で今回は、イスカンダルマレーシアバスラピッドトランジット(以下、IMBRT)というバスを使った輸送プロジェクトについてのご紹介になります。
このIMBRTの試験運行は、2021年4月8日より3ヶ月間の期間で行われる予定です。一部の区間での対応となりますが、結果が気になるところです。
バスラピッドトランジット(以下、BRT)は、ジョホールバル市内のテブラウ方面、スクダイ方面、イスカンダルプテリ方面への3ルートを備えたインフラになります(下図参照)。
ジョホールバル市内ではこれまでもバスの運行などは行っておりましたが、バス停の場所やルートの問題から、市民の足というところまで浸透していない印象でした。情報によると、地域の39%のエリアにしか公共交通機関を提供できていないということです。
今回のIMBRTが展開されることでバス停の数を飛躍的に増やし、自宅からバス停までを徒歩圏にしていこうという取り組みで、市民の足になってくれるのではないかという期待があります。
イスカンダル計画には、ジョホールバルをスマートシティにしていこうという考え方も含まれており、脱炭素社会を見据えたIMBRTに期待が寄せられています。
そもそも、BRTは既存の道路網を活用し、バスなどの既存の技術を活用できる仕組みですので、地下鉄インフラプロジェクトなどよりもスムーズに実装が可能なプロジェクトです。大きな資本が不要なため、脱炭素社会を実現する有効なプロジェクトになります。
BRTが完成することで、例えば、日々シンガポールに働きにいっていた人たちが、自宅からBRTを使ってブキットチャガー(RTSプロジェクトのジョホールバル側の駅建設地)まで来て、そこでRTSに乗り換えシンガポールに行くことができるようになります。
車やバイクでの移動や駐車場を気にせずにシンガポールまで行けるようになるのであれば、それはかなりのメリットになりますね。
どんどんジョホールバルも便利な街になっていってもらいたいですね。