2020/12/23
マレーシアより、こんにちは。こちらマレーシア情報局です!
多くの方が待ち焦がれているMM2Hプログラムの発表ですが、2020年12月21日にプログラムの状況に関してMM2Hエージェント協会とMOTAC(観光芸術文化省)の間で約1時間の意見交換の場があり、MM2Hエージェント協会参加企業への共有がありましたので、皆様にもご紹介させていただきます。
この会議には、ナンシー・シュクリ観光芸術文化相が司会を務め、ノール・ザリMOTAC事務総長、ザムリMOTAC副事務総長、アントニーMM2HCA会長と協会の役員たちが参加しました。
この会議の場では、2020年12月末に新しいMM2Hプログラムが発表される予定でしたが、その予定が2021年の3月になるという点が共有されております。
MM2Hプログラムの再開を待っている方にとっては、もう少しの辛抱が必要そうです。
主な意見交換は、以下の点になります。こちらはエージェント協会からのレターの弊社翻訳内容となります。
1. MM2Hプログラムの管轄
MM2Hプログラムの見直しについての管轄は、マレーシア政府は内務省(MOHA)ではなく、MOTACになる可能性が高い。
2. 再開時期
MM2Hプログラムの再開時期については、MOTACが任命したKPMG Management & Risk Consulting Sdn Bhdという調査会社の調査結果とMOHAの提案と合わせて2021年の第一四半期(3月)をめどに再開する予定です。
3. 申請条件の見直し
MM2Hプログラムの申請条件について、MOTACはシンガポール、タイ、ポルトガル、オーストラリアなどの国で実施している同様の長期滞在プログラムの申請条件を参考に改正を行う。
4. MM2HCA協会の意見
MM2HCAはMOTACに対して、MM2Hプログラムの改正作業に参加させてもらい、フィードバックや提案などできるようにさせてほしいと依頼しました。また、MM2H代理店協会は調査会社との話し合いで、コロナ禍の状況の中、必要な財務への間接的な金銭的利益のために、MM2Hセンターにおいて「処理費」と「国債の購入」を導入することを提案しました。
また、MM2HCAの副会長によると、MM2Hプログラムの主要市場である中国、バングラデシュ及びインドネシアでは、資金移動の厳格な流出管理が実施されたことが判明しました。そのため、MM2Hプログラムの経済的条件は申請者にとってリーズナブルかつ実用的であるよう提案しました。
5. 却下された案件
MM2H代理店協会の会長は2020年1月と2020年2月の却下された案件について、入国管理局においてブラックリストにされずに新規申請が可能にしてくれるようお願いしている。それに対してMOTACは承知し、入国管理局に連絡すると返事しました。
6. 受領済案件
返却された受領済申請について、同様のMM2H参照番号で新規申請できるよう要求しました。これに対して、MOTACは承知し、検討すると返事しました。
7. 承認済案件
MM2HCAはマレーシア政府に対して、2019年11月~2019年12月の承認された案件について、コロナの低リスク国からの申請者が本申請のために入国管理局が特別ビザを発行し、入国できるように要求しました。MOTACはこれに対して、グリーンの国からの入国者の隔離期間を短縮することを検討すると返事しました。
上記のようなやりとりが概要になります。
検討が動いていることが確認できて少し安心しましたが、2021年3月まで待たなければならないのは、辛抱が続きます。
【続報:2021年3月26日追記】
2021年3月25日、MM2Hエージェント協会の幹部がマレーシアの入国管理局を訪問し、今後のスケジュール等を確認しました。