2021/10/05
マレーシアより、こんにちは。こちらマレーシア情報局です!
今回は「9月のコロナ禍におけるマレーシア国内での動き」を振り返ってみたいと思います。
上のグラフは、マレーシアでの2021年9月1日から10月2日におけるCovid-19の感染状況の推移です。
9月頭は日々2万人前後の新規陽性者数が確認されていましたが、上記画像の通り、先月1ヶ月の間は減少傾向に転じ、現時点では1万人程度まで減ってきています。
各州でワクチン接種も進んでおり、9月30日時点ではマレーシア全土の成人接種完了率は86%を超えています。現在は12歳~17歳の青年への接種も進められています。
ジョホール州では9月24日から国家回復計画の第2段階へ移行しました。一時感染状況が深刻だった首都圏でも10月1日から第3段階へ移行しています。
第3段階になると経済活動もほとんど許可されます。
そして現在は、規制緩和の方向でルールが随時アップデートされています。
マレーシア政府は国内の成人ワクチン接種率が90%を超えた段階で、現在原則禁止となっている州越え移動を許可する予定です。
また、先月中旬から国内旅行のテストケースとしてランカウイ島へのトラベルバブルも始まっており、観光事業の再開に向けた流れがあります。
そして、国境緩和についての議論も進められている模様です。まずは段階的・条件付になる可能性はありますが、道筋が見えてきたように感じます。
10月から段階的に再開するとされていた学校への登校が、一部の州で始まっています。各州の国家回復計画の進行段階によっても異なり、また重要な試験を控える学生たちからとなりますが、ようやく通学が再開していきます。
全学年が通学できるようになるのは国家回復計画の第4段階となります。
さらに、教室内での密を避ける対策として、クラスを半分に分けて1週間ずつ交互に登校するといった方法を導入する予定も発表されており、対面授業の再開と子供たちの安全の確保のバランスが考慮された形となっています。
新しい申請条件が発表となっているMM2Hビザ。政府は条件を再検討する可能性を示していましたが、今のところまだ新たな発表はありません。
10月1日時点のエージェント間の情報では、まだ新条件の適用は行われておらず、もう少し様子を見る必要がありますね。
【2021年10月6日追記】
内務省は、既存のMM2Hビザ保持者に対して、新条件のうち「ビザ発給費RM500/年」「年間90日以上のマレーシア滞在」の2つのみ満たす必要がある、と発表しました。新規申請者に対しては全ての新条件を適用する必要があるとのこと。
一方で、サラワク州のS-MM2Hビザはコロナ禍において一定の条件下(50歳以上で月収要件を満たせる方)ではマレーシアへ渡航せずに申請手続きが可能となりました。
通常S-MM2Hビザの申請には申請者ご自身がサラワク州への渡航する必要がありますが、上記はこのコロナ禍での限定措置となる予定です。
S-MM2Hビザも今後新しいMM2Hビザの条件にすり寄る可能性がないとはいえませんが、現状としては経済証明の条件に変更はなく50歳以上の方であれば比較的取得しやすい条件になっています。
9月の振り返りはいかがでしたでしょうか?
ワクチン接種が進んだこともあってか、マレーシア国内はどんどん規制緩和へと動き出している印象です。現地にいる身としては、少しずつ以前のような普通の生活に近づいていくことは嬉しい一方、引き続き気を緩めず生活していかねばと思う部分もあります。
状況がぶり返すことなくこのまま改善していくことを願うばかりです。
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