2021/09/02
マレーシアより、こんにちは。こちらマレーシア情報局です!
今回は「8月のコロナ禍におけるマレーシア国内での動き」を振り返ってみたいと思います。
上のグラフは、マレーシアでの2021年7月31日から8月31日におけるCovid-19の感染状況の推移です。
8月は2万人前後の新規陽性者数が日々確認(上記画像の棒グラフ)されており、7日間の平均値(上記画像の黒線グラフ)をとっても若干の右肩上がりの傾向が続いています。
一方ワクチン接種は進んできております(下の画像)。首都圏では成人の2回接種完了率が90%を超えており、マレーシア全体でも成人の60%以上が接種を完了しています。
少し遅れを取っていたジョホール州はペースを上げてきており、成人の接種完了率は50%弱、1回目を接種した人は80%弱まできています。
ワクチン接種をハイペースで進めているマレーシアですが、ワクチン接種完了者の重症者の割合が減っていることから、徐々に国内経済活動に対する規制緩和の動きが出てきています。
生活に影響が大きいところでは、美容室でのカットサービスや店内飲食が認められるなどがありますが、ワクチン接種完了者が対象の緩和策となっています。
マレーシアではワクチン接種は任意ということになってはいますが、ワクチン接種をしないとこれまでの厳しく規制された生活を求められるといった環境になってきています。
また、マレーシア入国時におけるワクチン接種完了者の自宅隔離を認める運用も始まっています。
2020年8月より凍結されていたMM2Hビザですが、約1年を経てようやく再開のアナウンスがありました。
再開時は申請条件等が見直されたうえで、というのは周知されており、また、その見直しによって厳格化されるのであろうということは広く予想されておりました。
しかし、蓋を開けてみると、予想以上の厳格化となっており、MM2Hビザ代理店協会をはじめ申請条件の見直しを求める声や批判の声が上がりました。
この発表がされたのが8月11日でしたが、以降弊社へのお問い合わせも急増しお客様対応で慌ただしくなりました。多くの方がプログラムの再開を待ち望んでいたのだと改めて実感いたしました。
そんな中、マレーシア政府が、発表されている新条件について再検討を行う用意がある、という報道が先日なされています。
【参考】"Govt to review new MM2H criteria" The Star. 1 Sep 2021(最終閲覧日:2021年9月2日)
今後の動きが気になりますが、MM2Hビザがより多くの外国人に受け入れられ、国にとってよりよいプログラムになるような再検討が行われることを期待したいところです。
7月下旬ごろから政権交代を推す声が出始めていましたが、8月16日にムヒディン前首相が辞任することとなりました。
その後、マレーシア国王の任命を受けて前副首相を務めていたイスマイル・サブリ氏が新首相に就任、今後のマレーシアの舵取りをしていくこととなりました。
コロナ関連の政策自体については現行踏襲の方針を示しています。
もともと9月から通学再開とされていましたが1ヶ月延期され、10月からとなりました。重要な試験を控える生徒たちから通学が再開されていく予定です。
ただし、こちらもコロナ政策、感染拡大状況等によって、さらに変更となる可能性はあるかと思います。
子供たちのオンライン授業が続き、今年通学できたのは3月から5月だけとなっています。子供の健康を守るのが大切というのはもちろん理解しますが、オンライン化が長引くことへの影響も心配ではありますね。
8月の振り返りはいかがでしたでしょうか?
いろいろと大きな動きがありましたが、引き続き国内外での規制は続きます。
気を引き締めつつ、現地からできる活動を行いながら、規制緩和が少しずつ進んでいってくれることを願っています。
<関連記事はこちら>