2021/07/05
マレーシアより、こんにちは。こちらマレーシア情報局です!
今回は「6月のコロナ禍におけるマレーシア国内での動き」を振り返ってみたいと思います。
上のグラフは、マレーシアでの2021年6月17日から30日におけるCovid-19の感染状況の推移です。
6月1日からFMCO(フルロックダウン:必要不可欠なサービス以外の経済活動の停止を伴う厳しい行動制限)をしてきましたが、1日の新規感染者数は依然5000件~6000件ほどとなっており、厳しい状況が続いています。
多方面に及ぶ経済活動の停止により、街はシャッターが閉まったお店が目立ちます。普段は人でにぎわっているショッピングモールも静まり返っています。
生活の中での主な規制としては、必要な買い出しでのみ外出が可能、移動は自宅から半径10km以内、車には2名までが乗車可、12歳以下の子供の外出制限、等があります。
当初このフルロックダウンは6月14日までの予定でしたが、2週間延長され、その後政府の定める一定基準を満たすまで期限を決めずに継続する旨が発表となりました。
それが、NRP(国家回復計画)と呼ばれるものになりますが、1日の新規感染者数(過去7日間の平均)、ICU病床の使用状況、ワクチン接種進捗状況の3つを指標として、4段階で規制を緩和していく計画となっています。
現在はフェーズ1、一部の州では7月5日からフェーズ2へ移行されています。
一方で、状況が改善しない首都圏エリアではさらに規制を強めるなど、各エリアで規制が次々と変更されているような状況です。
現在マレーシアでは学校は閉鎖されており、子どもたちはオンラインで授業に参加しています。5月のハリラヤ休暇後からオンライン授業へと切り替わり現在に至ります。
今のところ、学校再開は9月ごろと見込まれており、それまでは通学ができないということになります。保育園、幼稚園も6月1日からのフルロックダウン以降、原則閉鎖されています。
学校によってオンライン対応の質には差が出ると思いますが、特に年齢が低くなればなるほどオンライン授業への参加が難しいことに加え、やはり対面での先生や友達とのコミュニケーションや活動から得られるものには到底かなわないというのも、多くの人が感じてきていることではないかと思います。
学校閉鎖が長引くことへの影響、またステイホームによるストレス蓄積など、子どもたちへの不安はどの親御様もお持ちだと思います。
本当に早く、状況が改善することを願っています。
ワクチン接種が完了した人のシンガポールへの渡航を近く認めていく予定です。
そして、将来的にはジョホールバルとシンガポール間の日常的な往来が可能になることへの第一歩へつながっていってほしいですね。
昨年もシンガポールへのマレーシア人労働者の往来ができるようになるよう両国での取り決めを進めていくといった話が出たこともありましたが、マレーシアでの感染者増加などがありこれまで実現できていません。
マレーシアも現在ワクチン接種を急いでいますので、今回のシンガポールとの取り決めも実現に向けて動いていってくれると良いなと思っています。
6月の振り返りはいかがでしたでしょうか?
マレーシアではまだまだ厳しい状況が続いています。
マレーシア在住日本人の方が本帰国されるというお話も耳に入ってくるようになりました。
2021年もあと半分ですので、何とか今年中にある程度まで状況が改善し、少しでも落ち着いた日々を取り戻せることを願っています。
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