2021/01/06
マレーシアより、こんにちは。こちらマレーシア情報局です!
ここ数年は、年始にその年がどのようになっていくかを予想しつつ、それがどうなっていくのかを見てきています。
昨年の記事を見返しますと以下の点をまとめていました。
2020年のマレーシア・ジョホールバルは如何に!?
※記事の内容詳細は以下のページをご覧ください。
ここから、これらの昨年の見立てがこの1年でどうなったのかを振り返ってみます。
マハティール政権になってからの政策に対する予想でしたが、今年政変が起こりマハティール首相からムヒディン首相へと首相が変わりました。
我々外国人にはどうして政変が起こったのかなどなかなか理解できないところではあり、当初はこうした政治不安が問題にならなければと思っていましたが、その後のコロナにより政変よりもコロナ対応が話題の中心となり、ムヒディン首相は国民に支持される政策を進めて現在に至っている印象です。
コロナに対しては、マレーシア国民もまだまだ不安視しており、しっかりと封じ込める政策を続けている現マレーシア政府の政策には一定の支持があるかと思います。
マレーシア政府の行動制限令は、2021年3月31日までとなっておりますが、その後どのようになっていくかはまだまだ見通しの立たない状況です。
スーパーやショッピングモールが新規オープンし、利便性が格段に高まったことによるさらなる街の発展を予想していました。
こちらは、コロナにより外国人の入国が難しくなったことで、ローカル需要は取り込めても、外国人特にシンガポールからの需要が蒸発してしまったことで、かなり苦しい状況になっているかと思います。
ジョホールバルローカルの市場からするとオープンし過ぎてしまっている印象もあり、ショッピングモールによっては勝ち負けが明確になってしまっているかもしれません。
勝者としてはミッドバレーサウスキー(Mid Valley Southkey)のショッピングモールが挙げられます。その他のショッピングモールはシンガポールの需要がなくなったことで、かなり苦戦しています。
行動制限令がいつまで続くかによりますが、ビジネスとして続けられなくなるショッピングモールも出てくるかもしれません。
こちらは不動産マーケットの立て直し政策でしたが、コロナによりそもそも外国人が入国できないため、購入者もほぼいなかったのではないかと思われます。
2021年も同様の政策を続ける予定ですが、こちらも行動制限令がどのようになるかにより効果が限定的になりそうです。
また、先日発表のあったHSRプロジェクト(シンガポールとクアラルンプールを結ぶ高速鉄道プロジェクト)は二国間の契約が終了となり、マレーシア国内でのプロジェクトになりそうです。
参考記事は以下をご覧ください。
≫ KL-シンガポールの高速鉄道(HSR)は合意至らず白紙に
しかし、どのようなルートでクアラルンプールとジョホールバルを結ぶかなどまだ確定したものはなく、どのようなプロジェクトになるか全体像は明確になっていません。
マレーシア国内のプロジェクトになったことで、そのスケジュールの進捗も大幅に遅れるかもしれません。そのため、今までHSRプロジェクトにより人気が高まると思われていたメディ二地区などは、今後のプランの見直しが必要になりそうです。
現在のメディ二地区はコンドミニアムが先行して建っておりますが、まだまだ十分な需要がなく、このままでは発展も途中になってしまう懸念もあります。
日本でのマレーシアを紹介するテレビなども多数あり、コロナ禍でも弊社への問い合わせも多数いただいております。
しかしながら、行動制限令により入国がままならない中で、それを待てる人と待てない人ではせっかくの移住計画も実現できない方も出てくる可能性があります。
また、マレーシアでは西側のMM2Hビザとサラワク州のS-MM2Hビザの2通りのビザがありますが、MM2Hビザは見直しのため現在は受付をストップしている状況です。S-MM2Hビザも現在の状況では人気になりそうですが、取得のためには入国が必要なため、すぐには取得が難しいという事情もあります。
インターナショナルスクールに通う予定の教育移住のご家族も、ビザの発行の予定が立たないため、入国できず、学校にも入学できない状況です。
以上のように、2020年の見立ては、コロナにより大きく崩れてしまったのが実情です涙
そしてこれから2021年はどうなっていくでしょうか。
世界のコロナ対応がコントローラブルな状況になり、MM2Hビザも再開されれば、マレーシアへの移住という選択肢はより多くの方にとってメリットになることは間違いないと思っていますが、その状態になるまではもう少し時間が必要そうです。
とはいえ、2020年を思い返すと、マレーシアへの移住という選択肢も一長一短があることも明確です。
当分の間は、マレーシアと日本という国々を気軽に往来するということは難しくなると思いますので、ある程度の目的意識を持った方々がマレーシア移住を実現していくという形になっていくのではないかと思います。
そのためにも長期滞在ビザを事前に取得しておくというのは大切で、MM2Hビザが再開されたなら、まずはビザを取得するというアクションを取られることをお勧めします。
また、コロナにより日本の会社もリモートワークを推奨していく可能性が高いですし、すでにそうなっている会社も多いと聞きます。現在でもリモートワークが実践されていればコロナ後でも、同様の業務形態が続く可能性は高いですね。
今後は、日本の会社に勤めながら、仕事自体は日本の田舎や、海外のマレーシアから仕事するというケースも多くなるのではないかと思います。
マレーシア移住を希望されている方の中では、マレーシアでの収入源を気にされてマレーシア移住に踏み込めていなかった方々が、これからはビザさえ取得できればマレーシアからリモートワークが可能というケースも出てくると思います。
これもある種のニューノーマルになっていってほしいと願っています。
弊社も単に移住を勧めるだけではなく、移住によってどんなライフスタイルが可能であるかを模索していきたいと思っています。
その意味では、2021年はライフワーク元年になるかもしれません。弊社としてはそうした方向性でみなさんのマレーシア移住を今まで以上にサポートしていきたいと思っています。
引き続き、皆様のマレーシア移住をサポートしていければと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。